〇検証作業、人はそれを人体実験という。(6)
『あるじどの、まだまだダメダメなのだ。普通、的は動いているから、「止まった瞬間を見計らって、狙ったところに撃つ」ができないと、現場では役立たずなのだ、くわっ!』
的を得た指摘だからこそ、一層、いらだちを覚えるとはこういうことか…
だめだめ、こういうときの怒りの感情は、何にもいいことはないってどっかのアニメでいっていた。
まずは、自分の感情の要因をしっかり文字にして認識しよう。
「この絶体絶命のピンチは、ほかの誰でもない、森に詳しい【地神】と自称する、この手長猿の存在のようだ。」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「この絶体絶命のピンチは、ほかの誰でもない、森に詳しい【地神】と自称する、この手長猿の存在のようだ。」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、どおして過去のことをほじくりかえすのだあああああ』
「ことの発端はこれだろうが、この手長猿め!」
修業の道は、果てしなく、そして険しい。
☆
ちなみに、寮では個室が確保されている。
中等部、高等部あわせて6学年。
合計480人のうち、約半分が寮生活を営むと仮定して、1室4名換算で60部屋が準備されている…という計算かどうかは知らない。
実際には、寮にはそんなにニーズはない。
だって、一般市民(平民)の学生は、基本、王都在住者のみである。
地方に拠点があるのは主に貴族で、やはり体面もあって別邸を準備するのが常。
ようは、オレのような貴族の次男坊とかで、家族からあんまり期待されていない(=体面を気にされていない)子たちが寮で生活する。
なので、寮の中では軽いイジメとかもオレは受けていない。
でも、なぜか親友とかもいない。
あんまり周囲から良く見てもらえていないよなあ…。でも、みんなに嫌われるようなことはしてないし、冷静に考えるとちょっと変だよなあ…。
…
…
というか、おかしいわ。




