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〇【魔族】公爵との闘い(4)

そして【魔族】は消滅し・・・

超ハイレベル(このあたり、ちょっと適当)な滅魔魔法の使用権はどこかへ消え去っていた。

どうにもこうにも、適当に撃っても、確実に【魔族】を仕留めることのできるようなシロモノだったらしい。

この物語最大の戦闘シーンは、ここに終わったのである。しかし・・・



『あ、あるじどの。お見事でござるーーーー』


「おい、手長猿、ちょっと話がある。」


オレの肩口で、手長猿がぶるりと身動ぎする。


「【神気】は隠せるの?」


『お、おいらのアイデンティティーが…』という呟きが何となく聞こえたが、きっと気のせいだろう。

手長猿から先ほどまで感じられた、一応ながら神々しい気配が、一気に希薄化した。

手長猿はただの手長猿になる。


「これで、もう【魔神】の部下が襲ってくることはないの?」


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


何なのだろう、このふざけた沈黙は。


『あ、あるじどの。今はとにかく距離を稼ぎましょう。とりあえず、こっちの方角へ。』


今まで、【魔族】公爵(名前はきかなかった)から逃げてきた方向を手長猿は指し示した。



数時間もたつと、だんだん空が暗くなってきた。

【大樹海】の夜の森、普通に考えるとアウトだろう。

実家の森林地帯でも【魔獣】来襲の危険性はある。まして、ここは【大樹海】だ。

セージである自分も森歩きが好きなレベルであって、森林地帯専門の探索者ではないのだから。


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