タイムマシン&自転車
二つのショートショートが入っています。
タイムマシン
「やったー!できたぞー!」
「できましたか、博士。」
ここはとある研究所。X博士はタイムマシンを作っていた。
この日、そのタイムマシンが完成した。
「このタイムマシンは過去には行けないが、未来にはいけるんだ。」
「ふむふむ。」
「そして、部品はほとんどない。」
「ほうほう。」
「つまり、ものすごく軽いのである。」
「へえへえ。では、さっそく乗ってみましょうよ、博士。」
「ああ、わかった。ではのりこんでくれ。」
X博士の助手、YがX博士と一緒にタイムマシンに乗り込む。
「では、まずテストとして五分後の世界へと行ってみよう。」
「はい。博士。」
「スイッチ、オン。」
X博士が、そばにあった赤くて大きなボタンを押す。
五分ほどたったとき、X博士が言った。
「やった!成功したぞ!ここで外にでると、五分後の世界だ。」
「・・・。」
賢明な読者なら、すぐにわかるであろう、このタイムマシンの秘密が。
自転車
あるところに、小さな子供がいた。
子供の名前は・・・ここではイニシャルのエムとでもしておこう。
この子供は、親に自転車を買ってもらった。とはいっても、値段はハンバーガーを食べたらもうなくなってしまうほどの額なので、とてもボロかった。
買った次の日、ブレーキがきかなくなって、子供は車に当たった。
子供は一命をとりとめたが、大怪我をした。