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第二話 もう一つの異能

 あの地獄のような特訓が、二週間という時間をかけて終わった。


 ……初めは一週間で終わらせるつもりだったらしいけど、終了を目前とした六日目で僕に異能が現れたらしく、それを制御する為に追加で一週間。そうして合計で二週間となったのだ。



「……あぁぁ……やっと終わった……。ラディには全く勝てる気がしないけど、この能力と鍛えた技術なら、ある程度の人とは戦えそうな気がするよ」


「えぇ、そうね。今のタクマの実力なら、十分に戦えると思うわ。これから先は実践あるのみ。ね?」



 汗だくで倒れ込んでいる拓真とは対照的に、涼しい顔で飲み物を注ぐラディ。



「実践……ってことは、もうここを出て旅をしてもいいってことなの?」


「……旅、ねぇ。本当はここらで、実力が近い人と戦う方が得られるものが大きくて、私の目の届く範囲だから危険も少ないのだけれど。まだ戻ってこないのかしら? ……そんなに上手くいかないものよね。はい、ビシ茶」



 またしても、見た事のない鮮やかな色のお茶をラディは拓真に渡す。



「……ん。ありがとう、ラディ。このビシ茶って、なんか疲れが軽くなるみたいで好きだな」


「それは良かったわ。ヒューには合わないかもと、最初は考えたものよ?」



 椅子に座ったラディは、ビシ茶を一口飲んで一息つく。



「……でも、やっぱり凄いわ。タクマ、ヒューの異能は、この世界の人間には無い力なんだもの」



 僕が手に入れた異能というもの。それは“コウソク”というらしい。



 “コウソク”……ここ一週間程で覚えた感覚で異能を使う。

 すると、頭の中に異能の情報が流れ込む。




 高速 : 二倍速く動ける

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???




「“???”ってのは多分、まだ発現できていない力……かな? 強くなればなるほど、新しい技が増えるのか……?」



 答えの出ない問題を考える拓真。

 一刻も早く力を得たいがために、空回りしてしまっている。



 ……ラディが、不思議そうな顔でこっちを見ていた。



「タクマ。他の異能はもう発現できているの?」


「いや……まだみたい。条件が分からない限り、なんとも……」


「……そうね。じゃあ、それはまた明日に考えましょう! 晩御飯の支度をしなきゃ。何を作ろうかしら?」



 顎に手を当て、考える素振りのラディに提案する。



「――肉を食べてみたいな! こっちの肉に興味がある!」


「うん、肉料理ね! …………うん! なら、一人でも、もう大丈夫だと思うから……崖下にある街にお使いを頼んでもいいかしら?」


「おっけー! 任せて!」



 適当な紙切れに必要な物を書くラディ。

 僕はその紙を受け取った……けど、何かがおかしい。



「あれ? お金とかは?」


「……お金?」


「ああ、えっと、お金というか、通貨というか――」


「――あら! 危ない。忘れてたわ……。はい。この国での通貨は炎価(マリー)と言うのよ。タクマの世界ではお金? と呼ぶのね?」


「お金……と言うか、小銭というか、紙幣というか……」


「色々呼び方があるのね。発声も文字も同じだし、プレイルとチキュウ? ええと……ニホン? は、何か深い関係があるのかもしれないわ」


「えっと……僕達ヒューの事を異世界種って言うくらいだし、僕の他にもヒューっているんだよね? 同郷の人も居るの?」


「……残念だけど、それは何とも言えないわ。ただ、ここプレイルにはヒューが沢山居る。もしかすれば、同じ故郷の人も居るかもしれないけれ……」


「やっぱりか! 会いたいなあ……。――あ、とりあえず行ってくるよ!」


「道に迷わないようにね? ……本当に、気をつけて?」



 ――初めてのプレイルでのまともな外出に、少し浮かれた気分だ。


 ……ただ、ただ、どうしても、ずっと遊のことが頭をよぎる。忘れられない。忘れたくもないけど。



「ごめんな……僕だけのうのうと過ごしてて……。待ってろよ。一秒でも早く助けてやるからな……」



 思い詰めながら歩いていた拓真は前を見ておらず、かなりの力で女の子とぶつかってしまった。



「――ひゃっ!!?」


「……あ、ああっ! ご、ごめんなさい!!」



 そこに、明らかにプレイルの人間であろう男が駆け寄ってきた。



「――大丈夫ですか? 姫」


「ちょっと! そこのヒュー! ちゃんと前見て歩きなさいよ!? 痛いじゃないの!」


「あっ、ごっ、ごめんなさい!! 本当にすみま……ん、ヒュー?」



 立ち上がった女の子の方を向いた拓真は、何か不穏な空気を感じ戦闘体制に入った。



「へぇー……思った以上に勘が鋭いじゃない」


「なんで僕がヒューだって分かる?」


「――って、私もアンタもプレイルの種族じゃないでしょうが! ……まったく、勘が鋭いだなんてとんだ思い違いだったわ」


「――えっ? ……あ、ああ。そっか。……それで、あなた達は一体?」



 少し後ろに下がりながら問いかけた。



「私は、ベリオ・スペーラと申します」



 そう言う、角の生えた男と、



「――私は小野蔵(おのぐら)真姫(まひめ)!」



 そう名乗る、見た目は小学生にしか見えない少女。



「さぁーさぁー。腕試しと行くわよ!」



 真姫と名乗る少女も間もなく戦闘体制に入る。

 そして僕は、気になる事を呟いた。いや、呟いてしまった。



「……この世界、小学生まで転移するんだ……大変だな」



 一瞬の沈黙を置いて、真姫が口を開いた。



「――ちょ、ちょっと!? 小学生とは何よ! これでも19歳なんですけど!」


「え……あ、……ごめんね」


「……!? 勝手に悲しむの辞めてくれる!?」


「プッ……完全にバカにされてますね……」


「ちょっと! ベラ! 何とかしなさい!」



 明らかに、小学生が大人の男をベシベシ叩いているようにしか見えない。



「じゃ、僕用事あるのですみません」


「ちょっとぉ! 待ちなさいよぉ!! 腕試しよ、腕試し! さぁ! かかって来なさい!!」


「ちょ、やめ……」


 どうしても腕試しがしたいらしく道を阻む彼女を、そう言いながら軽く押しのける。


 ――本当に軽くのつもりだった。

 しかし、その事の重大さに気付いたのは、彼女がかなり吹き飛ばされているのを見てからだった。



「――っ!」



「……姫、怪我はありませんか?」


「ん……私は大丈夫よ。結構な力で押されただけ。それより、先に手を出したのはそっちよね? 容赦なく行かせて貰うわよ?」


「ち、違う! 力の制御が出来なかったんだって! 軽く押しのけただけだったん――」



「――問答無用!」



 突如として始まった、凄まじい速さで隙の無い連携攻撃を、僕は持ち前の反射神経と、主に異能の力を駆使して躱し続けた。



「ちょこまかとっ! 逃げてないでかかって来なさい!」



 このまま避け続けていたらスタミナ切れで負けるか、勝つか……。

 その選択を迫られるのなら、例え女の子相手でも、攻勢に出るしか道はない。なぜなら、こちらは二週間しか訓練していないのだ。体作りではどうしても向こうに分があるだろう。



「……なら、お構いなく! “高速”!!」



 異能を満遍なく使い、攻撃を仕掛ける。

 二人の連携攻撃とは比べ物にならないほどの攻撃速度だ。


 手早く終わらせるため、少女と男を容赦なく攻撃する。



「がっ、がはーっ!!」

「……グハー」



「――しまった!! やり過ぎた!」



 僕は攻撃を取りやめ、すぐさま倒れている二人に駆け寄った。

 ラディとの訓練に慣れて調子に乗ってしまっていたのかもしれない。も、もしかすると……



 ――唐突に、二人の連携攻撃がまた始まる。

 真姫の重い一撃を、なんとか後ろに飛ぶことでダメージを緩和させた僕は、当然の疑問をこぼす。



「うぅ……。な、なんで無傷なんだ……?」


「言ったでしょう? 私はヒュー。つまりは異能持ちよ! そして私の異能は“シュビ”!」


「っ!!」



 真姫は再度、見せびらかすように異能を使った



「――“守備”! これは、自分と周囲の味方に、究極の盾を付与する能力!!」



 真姫とベリオの周囲に、良く目を凝らすと半透明で赤い色をしたバリアの様なものが現れている。

 ヒューだということは分かっていたとはいえ、その異能のあまりの強さに驚く。



「この異能はどんな攻撃も通さないわ! そして、あなたの異能は自分のスピードを二倍くらいまで引き上げる程度の能力だと読んだ! よって、あんたの勝ち目は無しよ!」



 真姫はそう言うが、反論できるだけの力を今の僕は持っていなかった。

 ……どんな攻撃も通さない? あまりにも規格外すぎる。それでも、やるしかない。



「そこまで期待はしていなかったんだが……中々、良い運動ができた」



 ベリオは既に勝ちを確信し、余韻に浸っているようだ。

 ……まだだ。まだ、僕にはこんな所で負けていられるほど時間はないんだ。



「あんたが最近オーラを解き放った事で、一定数の人には新たなる異世界種、ヒューがやって来たと把握されているわ」


「……何が目的なんだ?」



 相手は無視をして、僕の“高速”に備えているようだ。

 ここで戦う意味も理由も分からない。ただ、今の僕にできることは――



「――本気で戦うなら、本気で行かせて貰う」



 僕はまた体制を取る。例えまた“守備”で防がれるとしても、やるしかない。

 例え負ける定めでも、ここで、引くわけにはいかないんだ。


 ――遊を助けるまでは死にたくない。だから、もっと強くならなければ。




 ――実績達成、異能発現。

 高速 : 二倍速く動ける

 拘束 : その場で静止させる

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???

 ??? : ???




 頭の中にそんな異能の情報が流れ込んできた。


 考える間もなく、咄嗟に使う。



「“拘束”――」


「――“守備”!」



 真姫は間に合い、僕の“拘束”の力から逃れたが、ベリオは動けなくなっていた。



「――! 動けない……!!」


「……小学生だからって気が抜けないな……」


「へぇ……その小学生にタイマンでボコボコにされたい訳?」



 瞬きの隙間よりも速く、僕は真姫に近付く。

 その速さで生まれた砂埃は凄まじく、そうしてそのまま速度を落とさずに蹴りを叩き込む。

 真姫はその攻撃を真正面から受けたにも関わらず、無傷のまま余裕だと言わんばかりな顔で近づいてくる。


「私をこれだけ本気で蹴る男ってあんたくらいよ……」


「野望が、あるから……」


「ふぅん? ここまでするあんたの野望? 興味はあるわね」


「……覇権を手に入れること」



 今の僕には、それがどれだけ茨の道なのかはわからない。

 ただ、ベリオはこう言った。



「――本気で言っているのか?」



 …………おそらく、異能無しで少なくとも今の真姫と、ベリオにすらまともに勝てない今の僕では無理なのだろう。

 それくらい、それくらいはわかっている。……わかっていても。



「……親友の、為なんだよ!! 邪魔する奴は全員、僕が――」



「――――待って!!」



 遠くから響くその声は、その綺麗な声は、ラディのものだった。



「……あなた達? タクマに何かしていたの?」


「――ラディ? どうしてここに」



「……え? あ、あーーっ!! き、聞きたい事があっただけよ……? ちょっとだけね?」


「……お話はお家でしないかしら?」


「お、お招き頂き、光栄でございます。アーズ家現当主、ラメル・ディアーズ様」


「アーズ家? ……ディアーズ様……?」


「――タクマ。その話はまた後で、ね」 




 ――僕にとっては慣れたラディ宅にて、四人でテーブルを囲み会話を始める。


 とにかく、僕はかなり……いや、とても混乱していた。


 真姫とベリオは、自分よりも昔からラディの事をを知っているらしい。

 そして何より、ラディは元々は王族の人間であった、という事。



「えーと……どこからタクマに話すべきかしら……?」


「もう何もかもを教えて欲しいな……」


「――あんたの名前は拓真だったわよね? まずは私から話を始めるわよ!」


「ああ、姫……どうか落ち着いてください……」


「――なによ!? 十分落ち着いてるじゃない!」



 真姫はベリオの懇願を無視して話を始めた。



 ――この国は、ラディと同じ種族の紅羽族が作りあげた、業火の国(フレイニア)というらしい。


 つまり、ここは炎の能力を使う者達が集う場所である、ということだ。

 そしてこの国の人間は争いを好み、原則としては他の種族よりも強いとされるらしい。


 アーズ一族は、炎の能力の中でも“業火”という、大地をも灰にすると言われる強い力を持っていた事で、常に業火の国(フレイニア)の王族として君臨し、戦争や略奪を繰り返していた。


 度重なる戦争などにより大切な物を失い続けた業火の国(フレイニア)の国民は、この王族制度を終わらせようと謀反を起こして、アーズ一族を少なくない犠牲を払いながら、遂には殺し終えたのだ。



 ――そんな中、一人だけ生き延びた、アーズ一族の血筋がいた。


 それが……



「ラメル・ディアーズ。……ええ、私のことね」


「ラディが、王族の末裔?」


「そういうこと。そうして逃げたラディは、この人里離れた崖の上に住んでいるってわけ」


「話を聞く限りだけど……かなりの憎しみが募ってるようだし、ここじゃバレるんじゃ?」


「いいえ、見つかることは無いの。何故なら、ここには誰も立ち入りたがらないから」



 ラディは目を閉じたまま、きっぱりと言い張る。



「ここは私達異世界種、ヒューが転移してくる、プレイル唯一の入口なの。皆に火口と呼ばれて気味悪がられているわ」


「……あ、ってことは……真姫ちゃんも?」


「そ! 私もここで育ててもらって強くなれた。言ってしまえば実家のような感覚ね」


「姫は更に強くなるために、度々遠出しては修行を重ねているんだ」


「ええと、それで、ベリオさんって一体……?」


「私は、ヒューの養成係としてここにラメル様と住んでいる。……まさか、姫とそう大差ない時期にまた現れるとは思っていなかったんだ……。それも二人も」


「……二人? 遊の事も知ってるんですか!?」


「ユウ? 名前は知らないが……確かに、君よりも先に凄まじい圧を感じたな。大体二週間位前か」



 その一連の言葉を聞いた僕は、頭で話を整理するより早く、身を乗り出して半ば叫んだ。



「――――まさか、遊は生きてるのか!?」


「知らないわよ。あれ以来全くあんた以外の圧を感じないんだもの」



「……タクマ。私は確かに見たわ。倒れていたのはあなただけ。だから、ユウさんは、火龍が……」


「そ、そうだよな……。そんなはずが、ないもんな……」



 僕は、遊の事、ここに来た詳細な経緯、そしてこれからの事を二人に話した。



「…………」


「生き返らせるために……元の世界に戻る為に、覇権を手に入れたい? なら、話は早いわ!! 私だって元の世界に戻りたいの! ……そうねぇ。その為には、まずは最低でも私達の異能を完全体にさせて、六魔神と戦える力を付けていかないといけないわね!」



 真姫はそう言って胸を張り、テーブルに足を乗せてポーズを取る。

 それを聞いたラディは、重く口を開く。



「――やっぱり、そうなるわよね。……異能を開花させる為には、ここプレイルの、それぞれの国の王の血筋から儀式を行ってもらうしかないの。そうすれば異能は開花する。異能には、基本の異能と、原則六つの異能がそれぞれあると聞くわ」


「……王の血筋の、儀式?」


「えぇ。目安だけれど、一週間程の儀式……というより訓練と、何か一つの条件で開花していくのよ。マヒメはもう開花していたけれど、タクマはたまたま条件が『死を覚悟する』だったみたいね。比較的、最初はこの条件が多いわ」


「……ん? ああ、あれか! だから二つ目の能力、“拘束”も出てきたのか! ……まさか、あの地獄の二週間はその為の? って事は、真姫の腕試しは意図的にだったのか!?」


「う、腕試しは偶然よ。偶然会ったから偶然なのよ! 偶然! わかる? 偶然なんだからね!!」


「…………」


「――――スルーしないでっ!?」


「よし……! それなら、もうここ、業火の国(フレイニア)の儀式は終わった……っていう事だよな?  あー……えっと、次に目指すのは……」


永遠の花園(バリーフラーワ)。そこが最寄りの国になるわ」


「ん……永遠の花園(バリーフラーワ)、か。真姫はまだ行ってないのか?」


「姫はまだ修行中でね。旅にはまだ出ていないんだ」


「ああ……それならさ、勿論そっちの都合でいいんだけど、一緒に旅に出ないか? 僕一人よりは確実に安全だと思うんだ。真姫の異能“シュビ”は本当に強いし」


「――ふん! 理解力のあるバカで助かったわ! あんたの異能は十分、戦闘で攻撃役ができる。ベラと合わせて……と考えると、最高の配牌ね!」



 真姫がそう言い張ると、ラディを中心に、重厚な空気感が流れ出す。



「――――ベラ。マヒメとタクマの事を、よろしく頼むわね。数週間の付き合いとはいえ、私の子供のようなものだもの。次のヒューがいつ来るか分からない以上、私はここから離れることはできない。……だから…………どうか、気をつけてね。タクマ、マヒメ」



「……ありがとう。ラディ。この恩は絶対に忘れないから。――そうだ! ラディからのお使い、三人で行ってくるよ! ラディの肉料理を食べてから僕は冒険に出たい!」


「あら! えぇ……、私はここで待っているわ。なら、お使いはお願いするわね?」


「ちょ、ちょっと! 何を勝手に決めているの!? 帰ったばかりの私達にまで行かせる気!?」



 真姫はプリプリと怒って立ち上がり、両手で机を叩いた。


 ベリオは目を瞑り、真姫に聞こえないようなため息を付いている。恐らく、真姫の行動にいつも振り回されているのだろう。



「――頼む! 色々話がしたいんだ!」



 僕は手を合わせ、どうか自分の要求が通るように頼む。断固として譲らない僕に、とうとう真姫は許してくれた。


 ――その晩の食事は、今までの中でも、一番美味しく感じた。



 次の日の朝。僕ら三人は、既に旅に出る準備を済ませて、最後に挨拶をする。




「……それじゃあ、三人とも? 気をつけてね……?」


「ありがとう! ラディ! ……また、戻ってくるから!」


「じゃあね! 帰ってきたばっかりだけどちょっくら行ってくるわ!」


「ラメル様、どうかお元気で――」



 拓真、真姫、ベリオの、永遠の花園(バリーフラーワ)に向けての旅が始まった。

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