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幼女エルフと始める異世界生活  作者: 朝倉翔
第1章
22/199

幕間の物語-冬の聖典と旭一行 2-

なんと1ヶ月経たずに総合PVが3500超えました!

ユニークも1000の大台を突破して、感謝の気持ちが溢れています!

「ふえぇ……。ここがぱ……旭お兄ちゃんの前いた世界なんだ……。人間がたくさんだねぇ」


「この沢山の人が今日という日だけのために集まっているのよね……。それにしても、男の方が比率が高いのね……お兄ちゃん、なんか怖くなってきたんだけど……」


レーナとリーアは国際展示場駅から出てくる人の流れを見て驚愕している。

リーアはその人の多さに若干怯えてしまったようだ。

参加する人の大半は男性だから、仕方がないのかもしれない。

……ルミアは……他の人間には興味がないのか髪の毛をいじっている。


「いや、このくらいで驚いていちゃダメだぞ?俺が参加した時、開場前の待機列だけで数千人はいたと思うからな」


「うえぇぇ……どこからそんなに集まってくるの……」


俺の説明に流石のレーナも辟易としている。

だが、気持ちはわかる。

この日本にこんなにも同じ場所に集まる人間がいるのか……と最初に参加したときには思ったものだ。


さて、まずはお金をおろしに行きますかね。

俺は【クリエイト】でスマホを3台を創造し、3人に渡す。


「じゃあ、トイレに行って個室に入ったらこのスマホのチャット機能を使って俺に連絡してくれ。そのタイミングで【透明化】を解除するから。で、俺がいいというまで出てこないこと。いい?」


「「はい!!」」「わかりました」


3人の返事を聞いて、それぞれトイレに向かう。

レーナ達は初の異世界なので、女子トイレの近くまで案内する。

【透明化】を使っているからいたずらも可能なんだが……別にそんなことをしたいと思わないので、俺も男子トイレの個室に向かう。


お金をおろしてから俺がトイレの個室に入った頃、3人からもチャットが届いた。

3人に今から【透明化】を解除する旨を伝える。

俺が男子トイレから女子トイレの近くに行くと、3人は既にオタク達に囲まれていた。


「す、すみません。一枚写真いいですか!?」


「それは何のキャラのコスプレでござるか!?」


「ローアングルで!ローアングルでお願いします!」


女子トイレ前だというのに、写真を撮ろうとしている男たちがたくさんいる。

いやいや、マナーは守りましょうよ。

しかし、ここは日本。

[アマリス]のように無闇に潰していたら警察のお世話になってしまう。

どうしようか迷っていると、リーアがいきなり大声を上げだした。


「男の人たち怖いーーー!誰か助けてっ!!」


リーアの叫び声を聞いて、警察が大急ぎで駆け寄ってくる。

慌ててその場から散る男たち。

……あ、警察に捕まって連れていかれた。

俺は警察が立ち去ってから3人に近づく。


「リーア、大丈夫か?何もされてないか?」


「あ、お兄ちゃん。スマホのインターネット?のページに男に囲まれた時は叫べばいいって書いてあったから試してみたの。……まぁ、怖かったのは事実だけど」


リーアは舌を出していたずらに微笑む。

まぁ、男たちも自業自得なところもあるしなぁ……。男たちを擁護する必要はあるまい。


「まぁ、3人の容姿はかなり目立つからな。俺から離れないようにしよう。……まさかトイレを出てすぐに囲まれるとは思わなかったけど」


「旭お兄ちゃん、どうやって離れないようにするの?多分だけど、今いる人以上に人がいるんでしょ?」


「そうだなぁ……。2人を抱き上げて、ルミアは俺の服を掴んでもらうか?」


前の俺なら2人を抱き上げて歩くなどできなかったと思うが、今のステータスなら問題ないだろう。

ルミアは俺の前か後ろについて貰えばいいかな?


「でしたら私は旭さんの後ろを歩きますね。……抱きついても問題ないのでしょう?」


「「問題大有りだよ!!」」


ルミアの言葉にレーナとリーアが即座に反応する。

俺は2人を嗜めるように説明する。


「いや、その方がいいかもしれない。猫耳族の嗅覚と聴覚は人の何倍も高いと聞く。それに俺の両手がふさがっているから後ろから抱きついてもらった方が安全だと思う」


両手がふさがっているのに前を歩いてもらったところで、人混みに流されるからな。

……決してルミアの豊満な胸の感触を背中に感じたいわけではない。


「うぅ……なんか納得いかないけど……。ルミアお姉さん、今回ばかりは譲ってあげるぅ……」


「はい、レーナさん。ありがとうございます」


ルミアはレーナにそう微笑みかける。

……レーナの【狂愛】を発動させずに場を収めるとは……。ルミアも結構なやり手だよな。


「じゃあ、そのフォーメンションでいくとしよう。会場に入るまでは人混みもそこまででもないと思うからレーナとリーアは俺と手をつないでいようか。ルミアは2人が流されないように見ていてくれ」


そう言って、会場に向かって足を運ぶ。

周りの視線が容赦なく俺たちに突き刺さる。

……まぁ、気持ちはわかる。


レーナは金髪碧眼、リーアは銀髪褐色肌赤眼、ルミアはスタイル抜群。しかも全員美少女ときた。

これで注目を集めない方がおかしい。

……仲のいい兄妹に見られていればいいんだけど……。


そんなこんなで周囲の視線を集めながらも、俺たちは東ホールの会場近くにたどり着いた。

レーナはふとあることに気がついたかのように、俺に話しかけてくる。


「ねぇ、旭お兄ちゃん。なんか他の人たちと違う格好をしている人たちがいるけど……あれは?」


「ん?……あぁ、あれはコスプレだな。アニメのキャラの衣装を着ているんだよ」


「こすぷれ……ですか。旭さん、あのような方々がいらっしゃるなら、私たちの偽装を解除してもコスプレとしか考えられないのではないでしょうか?」


ルミアが俺に質問してくる。

それも考えたんだけどさ……。

解除した途端に一斉に囲まれる気がするんだよね……。

さっきの女子トイレ前での出来事みたいにさ。


「ルミア達がいいなら、解除してもいいんだけどさ……。リーアは大丈夫?解除した途端に囲まれるような気がするんだけど」


「お兄ちゃんが守ってくれるなら怖くないよ。……不安ならハイエンジェル達に透明化の状態で囲んでもらうのはどうかなぁ?」


その手があったか。

ただ、地球は魔力がほとんどないから呼び出せるかどうかだな。

とにかく試してみよう。

詠唱しているのを見られると周りの人間に怪しまれるので、心の中で唱えることにする。


(……透明化の状態で【眷属召喚:ハイエンジェル】を実行、数は15。ハイエンジェル隊、召喚成功していたら応答してくれ)


(主、ハイエンジェル15体馳せ参じました。最初から透明化がかかっていますが、いかがなさいましたか?それにこの場所は……?)


……おぉう、特に問題なく召喚できた。

【境界転移】はゼウスの協力のおかげでそんなに魔力を消費しなかったらしい。


(ここは俺の前いた世界の地球だ。ハイエンジェル達には俺たちの周りを囲んでもらい、壁役になってもらいたい。ここでは、レーナ達の美貌は他の男からしたら凶暴化させるほどだからな。ただ俺たちにはわかるようにしておいてほしい)


(主が恐れるほどの手練れなのですか!?……わかりました。ハイエンジェル隊全力を持って護衛任務にあたります!)


(よろしく頼む)


俺はハイエンジェル達とのテレパシーを終えて、レーナ達に小声で説明する。


「とりあえず15体は召喚できた。囲んでもらって壁になってもらう予定だ。安全は確保されたから【偽装】を解除するぞ」


「旭お兄ちゃん、地球に来てもチート級の能力だね……。魔力がほとんどない世界で上位眷属を15体も召喚なんて……どこまでカッコいいの!!」


「レーナ、違うわ!お兄ちゃんのかっこよさは上限なんてないのよ!」


「確かに!!」


なんか盛り上がってるんですが……ルミアの尻尾もブンブン振られているんですが……。

……まぁいいや。【偽装】の解除だけしちゃおう。


(これより【偽装】を解除する!配置は完了したか!?)


(Yes、Sir!いつでもいけます!)


(【偽装】解除!)


俺はハイエンジェル達の返事を聞き、【偽装】を解除する。

その瞬間、3人の本来の姿が地球に顕現する。

そしてそれと同時に俺たちは四方八方からかなりの人に囲まれた!


「幼女エルフに銀髪褐色ダークエルフ!?おい、あっちには猫耳の女の子がいるぞ!!」


「3人とも……かなりレベルの高いコスプレだな……!あの!是非写真を……ウグッ!?」


「何やってんだあいつ?こんな奴は置いておいて私と一緒にまわr……ゲハッ!?」


3人の美貌に誘惑された男達が、我先にと近づいてくるが、透明の壁に当たってその場に崩れ落ちる。

透明の壁というか、大楯を構えたハイエンジェル達なんだが。

あんな大楯持っていたっけ?


(この盾はイージスです。主の攻撃以外なら防げます!)


どうやらとんでもない大楯を用意したようだ。

そのおかげもあってレーナ達に近寄る悪い虫は今の所いない。

周りは死屍累々としているが、レーナ達に近寄ってくる方が悪い。


「なんだ!?天使に近づきたいのに近づけないぞ!?」


「見えない壁があるみたいだ……!まさか……A○フィールドか!?」


男達は何やら言っているが、無視をする。


「3人とも大丈夫?解除した途端に囲まれたけど……」


「うん……目が血走っていて怖かったけど、旭お兄ちゃんがいたから大丈夫……」


「私もレーナに同じかな。お兄ちゃんがいなかったら何してたかわからないかも……」


「私も心配していただけるとは……やはり旭さんは器量が違いますね。そこらへんにいる男どもとは雲泥の差です」


三者三様のリアクションで俺の質問に答えてくれた。

レーナとリーアが俺のことをお兄ちゃんと呼んだ瞬間に、周りの男達から「リア充が女侍らせてんじゃねぇよ……!爆発しろ!!」とでも言いたげな視線が殺到したが、今の俺にはなんとも思わないのでスルーする。


それにしても、ルミアの男達に対する視線が極寒の冷たさなのだが。

[男嫌いの氷の女王]というのは、本当だったんだな。

男達をゴミを見るような目で見下している。

その視線にハァハァしている男もいるんだが……。

まぁ、俺に対してはそんな視線を向けてこないのでいいとしよう。


「じゃあ、安全も確認したことだし、会場に入るとするか。フォーメーションは駅前で話した通りだ」


「「はーい!!」」「わかりました……少しドキドキしますね」


そう言って、俺たちは東ホールの一般ブースに向かっていく。

戦利品というなの同人誌を探しにいくために。

レーナとリーアを片腕で抱き上げた途端に、周りから驚愕と怨嗟の声が響き渡った。

……やっぱり女の子2人を片腕で抱き上げるのは常識はずれだったか……。

だが、可愛い義娘と義妹を悪い虫から守るためだ。

そのためならば俺は常識にとらわれない存在にもなってやろうじゃないか。

ようやく東ホール会場まで辿り着いた旭一行。

……10ページでまとめようとすると、なかなか物語が進行しないという……。


しかし、じっくり内容を書きたいのでもうしばらくお付き合いください。

ちなみにオチは考えてあります。

……が、そこのオチに持っていくまでに旭達が暴走を繰り広げている現状です。


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