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悲劇バカと喜劇バカ  作者: ざんまい
3/4

三話

「柚木 希」

僕の同級生であり、クラスメイトだ。

髪は、黒髪で腰まで伸びている。

目は、やや茶色がかっている。

スタイルも詳しくは分からないが、目視でもわかるほど大したコンプレックスのない人物だと思った。


柚木は、僕に椅子に座るように言った。

僕は、ゆっくりと腰かけた。


「取り巻きの貴方が何の用ですか?」


「酷い言われようだね。別にちーちゃんと仲が良いだけで。」


「用件を言ってください。」


「んーまぁとりあえず、あなたこれからどうする気なの?」


「どうするとは?」


「戦うの?それとも、また逃げるの?」


柚木は、意地悪そうな笑みを浮かべて僕に聞いた。


「..........。」


「一昨日まで、現状に対し何も抗わない悲劇バカの君が、昨日変わろうとしたからね。」


「......なんですか、悲劇バカって。」


「何もしないくせに、自分は可哀想だ、惨めだなんて悲劇のヒロインぶってるバカのことだよ。」


「.......。」


「まぁ、だった、なのかな?」


「.......何が言いたいんですか?」


「君は、一昨日までの悲劇バカなの?それとも、昨日の喜劇バカなの?」


僕は、深いため息をつく。


「少なくとも一昨日の僕ではないです。」


「じゃあ喜劇バカだね。」


「こんな劇、誰が喜ぶんですか?」


「この場合は、私だね。次が私の本題だよ。」


彼女は、椅子の上に立ち上がる。僕の1.5倍程ある身長を見せつけながら言った。


「私と協力して、あの三人、潰さない?」


彼女は、満面の笑みでそう言った。

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