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始まり、終わり


  その神様はとても退屈でした。

 

 その神様は担当する世界を壊しかけたという理由で罰を受けている最中でした。

その神様は模様替えでもしようと世界に大雨を降らせ、そのままうたた寝してしまい結局水が引いたのは180日後のことでした。

そのため多くの生命が死に絶え、元の姿に戻るのに200年ほども年月を必要としました。

このことは神々の間でも問題となりその神様は謹慎処分となりました。

元々その神様は問題児でブラックリスト入りしていたので処分は早々と決まりました。

そんなバカ神様はもう一つの罰として独自の進化を遂げた”地球”を監視することになって早100年。

いい加減飽きてきた神様はちょっと地球に降りてみることにしました。


そして神様にとっては運のいいことに、ある男にとっては運の悪いことになったのでした。


 その日彼は約1ヶ月半ぶりに外に出ました。近々台風が来るとニュースで知り今のうちに食料を買い込んでおこうと、震える足を叱咤して外にでたのでした。

のちに彼はこの時のことを振り返り激しく後悔しました。

「なんであの時俺は外へなんて出たんだよ・・・、食料なんてまだ家にあったのに」

ちなみに彼のこの言葉を聞いて神様は爆笑しました。

もちろん彼の怒りを買い彼は2か月ほど部屋から出てきてくれませんでした。

あほというかバカというか、あっバカ神様でしたね。


 彼の一番の不幸はなによりバカ神様に出会ってしまったことです。


 彼は久々の外&強い風&冷たい雨で玄関を出てすぐに部屋に戻りたい気持ちでした。

しかしそれでは外に出た意味がないと思い、なんとかコンビニに辿りつきました。

数分後満足げな顔で彼はコンビニから出ていました。そのとき雨脚が少しだけ弱まっていました。

彼は雨に濡れたくない気持ちと、早く家に帰りたい思いでいっぱいでした。

そのため猛スピードで来るトラックに気付けませんでした。

彼の後ろで嗤う神様のことも。


 そして彼はお決まりの何処までも続く白い部屋で目を覚ましたのでした。


◆◆◆◆

◆◆◆

◆◆


「ここは?」


俺の第一声はそんなありふれた、しかし当たり前の疑問だった。

「ここは僕が創った空間だよ」

虚空から声がしたと思った次の瞬間、それは目の前に居た。

「”それ”はひどくない?僕は神様だよ」

それは自慢げな顔で神と名乗る。あぁ神様ね、王道異世界もの?異世界転生?それとも勇者トリップ?でも勇者ものって召喚が王道じゃね?神様ご対面の場合は間違えて殺しちゃったごめん♪テヘペロ★が多いよなぁ。でも乙女ゲーム転生とか、RPG転生はめんどいなぁ。

あれ?普通に信じてたけどほんとに神様か?・・・まぁ神様のほうが面白いからいいけど。


「で、自称神様は俺に何の御用ですか」

「君さ僕が君の心読めるの分かっててやってるでしょ」

「さぁ?それで?」

「はぁ~分かったよ。話し進めるよ」

自称神様が言うには人には決まっただけの幸せと不幸があって、俺は人生の後半に幸せが多くあったんだと。だから俺はほとんど幸せを使って無くてさすがに可哀想だと思った自称神様が生き直す権利をくれたみたいだ。


「うん、理解が早くて助かるよ。それで君はどんなオプションが欲しいのかな?ある程度のチートならつけてあげられるよ」

チート、それは人生をイージーモードにするために必要なモノ。

それは欲しいな。でもあんまりチートすぎると逆に生き辛くなるしな、見極めが大切だな。


「質問。俺が行く世界ってどんな世界だ?」

「君が行くのは僕の世界、魔法と剣の王道ファンタジー”ユートピア”古の魔法もドラゴンも魔王もいる世界」

「それで俺は何をすればいいんだ?」

「何も。君の自由にしていいよ。冒険者になるもよし、勇者になるもよし、王族に生まれ変わって一国の主になるもよし!君の人生だからね、君の生きたいように生きればいいよ」

「・・・わかった。まずはっきりさせたいことがある。」

「なんだい?」

「これは転生か?トリップか?」

「そうだねぇ~転生かな。でも意識がはっきりするのは早くても3歳くらいだからね」

「わかった。それじゃあまず俺が欲しいのは・・・」


 そうして彼の願いから生まれたのが私、人工知能・サポートシステムです。

地球の知識とユートピアの知識を持ち神様との連絡手段でもあります。そしてこの物語の案内人となりました。どうぞ宜しくお願いします。

さぁそろそろ彼が生まれてくる時刻になりました。




 



またどうしようもない話を思いつきました。

設定しか考えてないです。

なので主人公を応援します。頼むから冒険なんてしないでくれ

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