聖なる刹那
『私』――それは、私のことです。
わたしでは、ありません
ワタシでもないです
私の名前は、聖 刹那。
この聖なる現在を刹那的に生きて、逝きます………
私が『私』に成れたのは、様々な人や人以外の生き物たち、者たち、物たちの御陰様です。
私が日の光を浴びれるのは、……死に逝くものたち、亡骸となった命の御蔭様なのです………
皆様は感謝しておりますか?
私は感謝しております
私如きに命を分けていただいて生かしていただいている事を、そして、逝かしていただく事も………
『自然界』と『人間界』の境界線は何処に在るのでしょう?
『天界』と『魔界』のように白黒はっきりしているものなのでしょうか?
私は思います。
人間も自然の一部であることを
私は願います。
人と自然と寄り添って活きて往くことを
私は、『私たち』は、
この美しい自然を愛する者として、
花のように儚くて美しく、醜い人の世を愛する者として、
私たちの未知なる途を歩いて往きます
はらり、と風花のように美しき刹那に命を散らすとしても……
最期は、醜い枯れ花となるとしても……
一期一会の聖なる『御縁』を大切に……
『私たち』が活けるこの刹那を、生きて逝きます―――