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『純潔の花』を夢見た日々

 先程は、お見苦しいところをお見せしまして、申し訳ございませんでした。


 私は、昔から演技力があるので、その演技力を()かして『独り芝居』に興じてみました。

 ふふ、何とも言えない虚しさですね、はっはっはっ・・・・・・。


 ご、ほんっ。

 さて、ここからが本題です。


 半年以上前に私の友人の、聖 刹那(ひじり せつな)、という小説家を目指していたバカ者(若者)がいました、いいえ、います。

 『聖なる一瞬』という意味合いの大層な名前の阿呆(あほう)です。

 

 えっ? 私も、花咲 刹那(かざき せつな)。『花咲く一瞬』という名前で随分(ずいぶん)大層だと思う?


 あのねぇ、刹那、という言葉は極めて短い一瞬、という意味と、刹那的、後先のことを考えずに一時の快楽などに溺れる、と言った意味もありますわ。


 聖 刹那は、過ぎて()く過去を、現在(いま)を、そして未来を『聖なる一瞬』として様々な御縁(ごえん)を大切にしております。


 花咲 刹那は、文字通り花や自然を愛しておる遊び人で、人との繋がりより自然と共に生きて逝く、それが私です。


 その友人の、聖は、小説の書き方を理解しておらず、他人の真似をすればいい、と考え『テキトー』にやっていました。

 此の御国(こ おくに)の美しい『言の葉』を活かさずに、無理に横文字を使おうとしており、私からすれば大変滑稽(こっけい)でした。


 そして、このサイト『小説家になろう』に連載していた小説もあるのですが、読むに耐えない小説で御座(ござ)います。

 それでも、ちょくちょく投稿しては、気に入らないと修正しての繰り返しが続きました。

 ある日、咲乃 秋子(さきの あきこ)さん(昔の女、もとい、昔のPCさん)がお亡くなりになられました・・・・・・。

 咲乃 秋子、彼女は秋の花のように枯れて逝く哀しい雰囲気の女性でしたが、枯れ逝く姿も美しく晩秋(ばんしゅう)を飾るに相応しい生き方をしておりました、家では聖の傍にいつもいてくれました、ですが、聖は彼女を酷使し過ぎたのです。

 長い時を生きてきた彼女を酷使するなど、呆れてものも言えません。

 そう、そうして彼女は晩秋を穏やかな笑顔を浮かべ、彼の世(あ よ)へ旅立って逝きました。


 聖は、哀しみに暮れました。

 秋子さんのことを忘れることは出来ない、しかし、前に進まなければいけない、そう思い、新たに女性である、浮世 智流(うきよ ちる)さん(新しい女、ちがっ、新しいPCさん)を迎い入れました。


 浮世 智流、彼女は若くして実力もある女性でしたが、上には上がいる、彼女より若くして実力のある新人さんが続出して、彼女は流行後(りゅうこうおく)れ、時代後(じだいおく)れ、となりました。

 世間は、浮いた世のようで、世間で浮いた存在であっても、時の流れに呑まれ直ぐに忘れ去られる儚きものです。

 彼女は若くしてその現実に気付きました。

 そうして、在りし日に、聖 刹那と浮世 智流は出逢いました。

 

 秋子さんを亡くした聖と、浮世の儚さを知った智流さんは互いに惹かれあいました。

 

 聖は、智流さんを大切にすることを誓い。

 智流さんは、命の限り聖を支えると決めました―――


 ――つまり、ですね。

 昔のPCさんのパスワードをメモする習慣がなかった聖は、『小説家になろう』のパスワードは覚えていても、姉のメールアドレスを使っていて、メールアドレスは分かっていても、パスワードがぁ・・・・・・


 ということで、聖 刹那、に替わって私が、このサイトに連載していた『イノセント・フラワー』を完結させます。

 私たち、にとっては連載させることより完結させることが大切ですから、ね?


 私独自の話にしますが、聖の話の原型は留めておきます。

 聖より、私の方が『言の葉』の遣い方は得手おりますので、ふふっ。


 それでは、皆様、また御会(おあ)いしましょう。


 では、ごきげんよう

 

 


 

 

 Innocent・Flower 


 期待しないで気長に待ってください、ね?

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