あらすじ・登場人物
ネタバレ注意!
□ あらすじ
【第一章】
《ゼノスフィード・オンライン》はデスゲームと化した。
オウリはセティ――NPCの妹と一緒にいるため、プレイヤーに反旗を翻す。しかし、デスゲームはクリアされてしまう。
オウリが目を覚ますとそこは異世界化した500年後の《ゼノスフィード》であった。
盗賊に囚われていた元魔王のシュシュから、ヒューマンが亜人を虐げていることを聞く。ヒューマンの国、王国は《ログアウト》できなかったプレイヤーが建国したもの。プレイヤーはNPCに比べて、全ての面で優遇されていた。その血を引く子孫もまた強者であった。選民思想がはびこり、亜人の迫害に至った。
中でも蛇蝎の如く忌み嫌われているエルフがいた。
災厄の魔女――リオンセティ。
オウリの妹である。
彼女の身に危険が迫っていた。討伐隊が組まれたのである。
討伐隊には冒険者と神罰騎士団の二種類があった。
オウリは冒険者の討伐隊に潜り込み、セティとの再会を果たす。
討伐隊のリーダーだった姫騎士アリシアを仲間に加え、オウリは神罰騎士団を撃退する。
【第二章】
神罰騎士団に囚われていたエルフの子供達。彼らを親元に帰すため、オウリ達一向はエルフの国、神国を目指す。
だが、神国に災厄を齎すとして、オウリはエルフに囚われてしまう。
牢屋にいたドワーフの商人から、神国が王国に聖戦を仕掛けようとしていることを知る。
聖戦である。
その言葉にオウリは見覚えがあった。ジャーナルに記載されていた。
【クエスト】Chapter29《因果応報の聖戦》
【詳細】輪廻は巡り、因果も巡る。因果応報の聖戦が幕が開く。
このままエルフを放置していたら、全世界を巻き込む大戦と化す可能性があった。
オウリは神国に宣戦布告。
エルフを完膚なきまでに叩き潰す。すると、そこへ現れたのはエルフの守り神たる森神。森神はオウリを倒す。歓喜に奮えるエルフ達――
だが、それはオウリと森神――ノームとの茶番であった。
エルフが決起しようと考えていたのは、森神への信仰を失っていたからである。かれこれ数百年間、森神は姿を現していなかった。
敢えてオウリは分かりやすい悪人を演じ、森神に倒されることで信仰を取り戻させたのだ。
オウリはノームと契約すべく、土の試練に挑む。
が、なぜか出てきたのは父親、久我巌であった。
オウリは時間の神たる父親を倒す。そして、レベルキャップが解放された。
□ 登場人物
《主人公パーティー》
【オウリ】主人公。捻くれた少年。あるいは青年。クラスは魔法使い。二つ名は黒衣の死神。前輪廻の神より手ほどきを受け、様々なクラスのスキルが使える。
【リオンセティ】オウリの妹。愛称はセティ。エルフ。クラスは拳闘士。二つ名は災厄の魔女、蒼穹の魔女。長らくぼっちだったため、思考が脳筋寄りになっている。
【シュシュ】かつてはシュラム・スクラントの名で魔王だった。クラスは冥闇姫。魔法使いと神官を混ぜたようなクラス。前世はヒューマンの姫であったが、今生ではエルフになっている。
【アリシア】姫騎士の二つ名を持つSランク冒険者。クラスは剣士。セティの弟子。刃物が大好きな残念美人。初出ではぺったんこだったが、書籍化に際して胸が大きくなる。
《七大神》
【スニヤ】元輪廻の神。デスゲームにした張本人。
【アイラ】現輪廻の神。元々はプレイヤーだったが、試練を経て神の座に就く。
《王国》
【ユマ】プレイヤー。黒衣の死神を倒したと言われていたことから、救世の英雄と呼ばれる。第一章のボス。現輪廻の神アイラと何らかの関係がある模様。その辺りの事情は1巻のWEBアンケート特典を読むと分かる。
【オーファン】プレイヤー。第三神罰騎士団の団長。オウリに敗れ、亜人の保護を命じられる。
【アーニス】第三神罰騎士団の副団長。クズ。アリシアによって魔法が付与された武具の試し撃ちの的になる。
【ゴート】《大鷲の斧》のリーダー。やはりクズ。オウリの武具を独り占めにしようとして討伐隊に混乱をもたらす。オウリに粛清される。
《神国》
【グレイグ】神国の王。前世はシュシュの養育係。
【キース】杖の騎士団の団長。決闘にてアリシアに敗れる。
【ルート】剣の騎士団の団長。脳筋。脱獄時、聖戦時、オウリに二度敗れる。




