教科書(200文字小説)
教科書を忘れた。
隣の席の子に見せて貰うことになった。
彼女はページがめくれないように手で押さえている。
細くて色白で綺麗な手。
「ちゃんと見える?」
彼女の声で我に返る。
「うん。綺麗な手だね」
「えっ?」
彼女は顔を赤らめて手を引っ込める。
ページがめくれそうになったので僕は咄嗟に押えた。
「あっ!」
一瞬早かった彼女の手の上に僕の手が重なった。
「大きな手だね」
僕は慌てて手を引っ込めた。
彼女が僕を見て微笑んでいる。
教科書を忘れた。
隣の席の子に見せて貰うことになった。
彼女はページがめくれないように手で押さえている。
細くて色白で綺麗な手。
「ちゃんと見える?」
彼女の声で我に返る。
「うん。綺麗な手だね」
「えっ?」
彼女は顔を赤らめて手を引っ込める。
ページがめくれそうになったので僕は咄嗟に押えた。
「あっ!」
一瞬早かった彼女の手の上に僕の手が重なった。
「大きな手だね」
僕は慌てて手を引っ込めた。
彼女が僕を見て微笑んでいる。
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