王
大西洋に向かって歩き始めて一週間。魔物は初日に現れたサイの魔物以来現れていなかった
おかしいな…魔物が全く現れない
「ねぇカナタ…コレ何?」
フミナの指差す場所には大量の引っ掻き傷がついた木々があった
ものすごい量の足跡……最近出来たものか?ん?コレは…
カナタは木の麓に生えているキノコを見つける
ん?なんだっけコレ……どこかで見たような……
「カナタ…大丈夫?」
「あぁうん。とにかく気をつけようか…」
しばらく進むと、四人は酷い死臭を嗅ぐ
「なに?この匂い」
ミユの呟きを聞きカナタは考える
人の魔物か?だが、コレほどの匂い…まだ魔力探知に引っかかってないのにこれほど……数は1万以上じゃないか?
「──────いや……3万体か!!」
テリトリーに入られたからか、カナタ達に向かって大量の人の魔物が向かい始めていた
「ねぇカナタどうする?迎え撃つのか、逃げるか」
「僕らじゃこんな量の魔物…倒せる?」
「逃げたほうがいいんじゃない?」
うーんどうしようか…迂回したいけどこの量の魔物がまとまっているなら、どこかに知性のある…キングゾンビがいるはず。俺なら迂回するだろうから迂回先にこそ大量の魔物を置いておく。そして真ん中にいた集団を人間の後ろまで持っていって挟み撃ちにし、逃げ道を無くす。それなら突っ込んだほうがまだマシだよな…3万体しかいないとは限らないし
カナタは自身の考えを皆に話し、どうするかを決めた
「ただ読み間違えか、相手が僕らがまっすぐ来ると読んでいたらどうする?」
「その時はキングゾンビを倒して、統率が消えた一瞬の隙に逃げるか、倒し切る。それでいいか?」
カナタの作戦に皆が頷く
「よし…それじゃあ強行突破だ!」
ミユはフミナを背負い、3人は一気に走り出した
「カナタの読みは当たったみたい…予想通りキングは正面、左右にも魔物がいたね」
「フミナしっかり捕まっててよ?」
「ミユとカクレは作戦通り人の魔物の数を減らして。俺はキングゾンビを倒す」
「了解」
カナタは跳び腕を組んでいるキングゾンビに蹴りを食らわせる
受け止めるか!
キングゾンビはカナタの蹴りを片腕で防ぎカウンターを放ったが、カナタは容易く避け距離を取る
狙うは速攻討伐
カナタは地面に薄い氷の膜を作り出した




