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宙魔戦記  作者: いかのてんぷら
第一章 希望
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鏖殺

目の前で人を食らっていた小人の魔物を怒りに任せ一撃で殴り殺し、助け出すが時すでに遅しく首辺りまでが食いちぎられた後だった。 


手遅れか…それでもいつまでも食われ続けるよりはいい。この感じ恐らく一体じゃないな 


カナタは倒れた松明を見て火災の原因はこれかと悟る。ならば松明が少ない裏口に避難しているはずだと思考を巡らせ裏口へと走る。道中何人もの人が魔物に殺されていたが殺したであろう魔物の姿が見えずある考えが脳裏を過ぎる。人を食わす、殺すだけ殺す魔物は人を痛ぶるのが楽しいと考えている…つまり思考出来ると言うこと。魔物は賢ければ賢いほど強くなる。それならこれほど濃い魔力にも理由が付く。 


父さん…母さん…フミナ…じいちゃん…頼む無事でいてくれよ…


カナタは襲い来る魔物を片手間で処理し、裏口へ走る  


「フミナちゃんは早く逃げなさい!」 


「で…でも!」 


「未来を作るのは老人じゃない!」 


「あなた…私達は先に行くから必ずあなたも!」 


「分かっている」 


「さぁフミナちゃん行くわよ」 


フミナはカナタの母に肩を預けながら裏口からって行くが、牛の魔物はニヤリと笑い右腕で薬屋のじいちゃんを叩き潰し、左足でカナタの父の頭を蹴り飛ばす 


「あなた!」 


牛の魔物はカナタの母の頭を握り宙へ浮かべる 


「フミナちゃん早くに…あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」  


牛の魔物はカナタの母の下半身を口に含むとゆっくりと噛みちぎった 

 

「あ…あ、ああ、ああぁぁぁぁッ…」 


投げ捨てられた上半身と吐き出された下半身がフミナの目の前に転がる牛の魔物は人差し指をフミナの頭に押し当てニヤリと不敵な笑みを浮かべる。それはまるで次はお前だと言いたげに。腰が抜け涙で視界が埋め尽くされている様子に牛の魔物はさらに笑顔になる


逃げなきゃ…逃げなきゃ…でも怖くて…みんなコイツに…… 怖い 


牛の魔物がついに手を伸ばし終わらせようとしたその時 


「触るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」


カナタは牛の魔物の顔面に強力な一撃を叩き込み数メートル先にある木まで吹き飛ばす

 

「ごめん…遅れた」 

 

「カナタ……」 


カナタは左手から氷の剣を作り出し強く握る。殴られたことで完全に怒った牛の魔物は雄叫びをあげながらカナタに襲い掛かる


「うるせぇよ」 


カナタは一瞬にして牛の魔物の右腕を切り落とす 

 

やっぱりコイツかなり強いな…一撃で仕留める気で行ったのに右腕を犠牲にしたものの、避けたか。それに魔物は魔力がある限り何度でも再生する。それ込みの判断だな 


カナタは牛の魔物を翻弄しつつ確実にダメージを与える。実力差を理解した牛の魔物は恐怖のあまり隙を見て逃亡を図ったが、次の瞬間牛の魔物の両足は凍りつき砕ける 


「みんなだってそうしたはずだ………!」 


そう言うとカナタは牛の魔物を一瞬にして切り刻んだ。一連の流れを少し離れたところから見届けていた白髪の少女は何かを確信したような顔をするとその場から”消失”した


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