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宙魔戦記  作者: いかのてんぷら
第二章 深く
28/66

大罪

どんどんと投げられる巨岩をカナタは避けつつゴリラの魔物へ近づく 


は? 


巨岩の合間になんとゴリラの魔物は人を投げてきた。カナタは間一髪受け止め、話しかける 


「だいじょ」 


その瞬間人はまるで水風船の様に破裂し血飛沫がカナタの視界を奪う 


コイツ…わざと人を投げて…


ゴンッ!!  


カナタの体を軽く吹き飛ばすほどの速さの巨岩がカナタにぶつかる。何件もの家を貫通する威力を食らったが再び回復のポーションを使いぐちゃぐちゃになった体を治す 


残りがかなり少ない…ダメージは食らえないな 


ゴリラの魔物は喜びの咆哮をあげさらに巨岩を投げ始めた。カナタは避けながら進む。その時ゴリラの魔物は狙っていたかの様に大量の人間水風船を投げ始めた  


お前は…やっちゃいけないことをした 

 

どんどん血飛沫がカナタに振り返るがもう気にも留めない。血だらけになりながらついにゴリラの魔物の足元まで近づく。 


「お前らにはぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」 


ザシュ 


ゴリラの魔物の胸あたりをカナタは氷の剣で切り裂く。苦しみの声を上げ、大地にヒビが入るほどの強力な一撃を振り下ろすが、カナタは避けお返しにゴリラの魔物の右腕を切り落とす 


「命を弄んだ大罪を償わせてやるッ!!!!!」 


『アイスブレイクッ!!!』 


逃げようとするゴリラの魔物を一瞬で凍りつかせる 


「死ね」 


カナタが氷の塊に触れるとあっという間にそれは砕け散った  

ゴォォォォォォォォォォォォォッ!!! 


と地響きにも似た雄叫びが城の方から聞こえてくる 


「この叫び声……例のキメラか」 


様々な生物を混ぜた不気味な声をカナタはじっくり解析し、その異様な声をたどり始めた 

 

────────────────────────


「お前が………」 


美しかった城は崩れ、辺りは血の池と化しており、軍人達の死体、国王夫妻の死体が無惨にも転がっていた 


「なンダ?オ前は…」 


蜘蛛の足に、クマの胴、鳥の羽に、猿の腕と尻尾、両方からは巨大なカマキリのカマがあり、人の顔に牛のツノが生えた歪な生物がそこにはいた。キメラは軍人の死体の頭を踏み潰し言う


「おマエも俺ニ殺さレにキタノか?」  


カナタは拳を握る…あまりの強さに拳からは血が流れていた 

「人ゲんは馬鹿ナンだ…オれノ力ガ見てワからナイ。愚かオロか!!最後はニげもセズ、「かなタ〜カナタ〜」ッて助けケをサけンデいたガ……イヤオ前がカナタか?ナラざんネン……間にアワナかッタ様だな」 


「そうか……もういい……もうしゃべるな」

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