魂
話し合いの末、皆で手分けして秘密の通路を探す事になった
「ねぇカナタ…あれ」
「うん…隕石だな」
何故隕石がこんなところに?マルガに隕石は無いはずだろ?
カナタは謎に包まれた隕石に記された壁画を読み解き始めた
極めた魔法使いの”魂が5つ集まれば魔 を浄化”する
魔の後不自然に消えているがおそらくは魔物だろうと解釈し、カナタは大した事は何も書いてなかったと言い切り、その場を後にした
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「これか…」
「まさか本当に…」
皆が口々にそう呟く。それもそのはず…そこにはカナタの想像通り、馬二頭分の高さに、馬が三頭は進めるくらいのスペースがある秘密の通路があった。方角はギルマティを指し示す
「だが誰が行く?」
次々に浮かび上がるその言葉にカナタは自身が行くと言う
「俺なら30分もあれば往復出来る。もし考えが間違っていてもすぐに戻れる」
「そうですね…それでは向こうに魔物がいた場合には赤のロケット花火を居なければそのまま戻ってきてください。こちらも魔物が現れれば赤のロケット花火を」
「了解」
カナタはカスミから花火を受け取る
「気をつけて」
「おう!」
カナタはフミナに返事を済ませると秘密の通路の地面に薄い氷の膜を張りスケートの様に駆け出し始めた
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外の光が差し込みカナタはついにと覚悟する。何もなければと言うカナタの心を嘲笑うかの様に何度も嗅いだ血の香り、死の風が漂い始める。近づくに連れ大きくなる悲鳴
「予想が当たったか…」
通路を抜けるとそこはギルマティ付近の丘だった。そこからでも見てわかるほどギルマティは崩壊していた。カナタはすぐさま赤のロケット花火に火を引火させ、通路内に向けて飛ばす。連絡を済ませたカナタはギルマティに向かって走り出した
「実力もそうだが、発想力もなかなかだな…正直まだまだかかると思っていたよ…君の弟は優秀だな」
「そうですね…だが一つのことに集中すると周りが見えなくなるのが玉に瑕。幼い頃、言い聞かせてはいたのですが治らなかった様です」
「だがおかげで計画はスムーズに進む…いや〜扱いやすくて助かるよ君の弟は」
怪しげな二人はカナタが去った後の秘密の通路に入り、マルガへと向かった




