空気
城の一角にある今は使われていない部屋を貸し出された…いや気がつけば鍵を渡され、無理やり住まわされた部屋と言ったほうがいいだろう。最初は戸惑っていたカナタも数日もたてば何も思わなくなっていた。その部屋でカナタはマルガ救出作戦について頭を悩ませていた
ガラスのドームに包まれた国……場所が深海、割ったら中の人がいる空間に水が入り最悪全員溺死……今まではガラス張りの階段で移動していたらしいけど、たぶん壊されているよな……
カナタがそう考えるには訳があった。話によると魔物が押し寄せる前、ギルマティはマルガに救護船を向かわせたらしい。だが船に突然大量の魔物が押し寄せたそうだからだ。それだけならまだいい、だがその襲い方が規則的な物だったと言う…しかもマルガから一定の距離を取ると魔物は追ってこなくなったと……
そんなことが出来るのはザグラクラスかそれ以上の魔物だけ……しかもより詳しく、より正確に命令を下してる。はぁどうやってマルガに入ろうか… 魔法が使えようが、人間の体は深海の水圧には耐えられない。そもそも息も続かないよなぁ……
その時部屋にフミナが入ってくる
「なーに悩んでるの?」
「マルガにどうやって入ろうかってこと」
「あー…多分階段も壊されてるだろうし」
「あれ…そういえば空気ってどうやってドームの中に入れてるの?」
カナタはついに見つけたと喜びつつフミナに聞く
「──────陸まで続くパイプが………!!」
二人は喜びつつさらに作戦を練った
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フミナから聞いた情報と、ギルマティが持っている情報の二つを元にカナタは作戦を立てる。その作戦をカスミに聞かせ出発の許可を得ようとしていた
「まず船で空気補充用パイプがある小島へ向かいます。パイプの修理用に設置されてある非常階段を下りマルガへ侵入。民間人の救出と、状況によってドーム内の魔物の討伐。そしてマルガを襲った強力な魔物の討伐が今作戦の最終目標です」
パイプからの侵入…その手があったとは。先程入った情報によると階段はすでに破壊されていたようだし……むしろその作戦が一番被害が少なく侵入できる…
「えぇ…むしろそれ以外が浮かばないくらい……その作戦でいきましょう!」
この子はきっと何か大きな事を成し遂げる…
ギルマティ軍数十人と、魔法使いカナタ、正確な道を知るフミナを載せて船は旅だった……島を目指して




