祭
フミナに言われるがままついていくと、なんと王城の中へと入ろうとする
「なぁ本当に入っていいのか?」
「その逆…起きたら呼んできてって言われてるの」
カナタは納得し、城へ入る。数分後ついに二人は王室に入る
「あなたがフミナが連れて来た近衛兵…桜木カナタ様か…私はギルマティ国王伏見竜造」
「私はギルマティ王妃伏見美優」
カナタとフミナはソファに案内され座る。竜造は開口一番カナタに正規軍では無いなと言う
「はい」
カナタは何かを覚悟したようにそう言う
「大丈夫だここには私達しかいない。それにフミナが連れて来た人間だ。それだけで信用に足る」
「そもそも私達の国を救った方だもの」
「それは…ありがとうございます」
カナタは緊張が切れ肩の力を少し抜く
「私達の方こそお礼を言わなくちゃありがとうございます」
「そうだな…カナタ様…ありがとうございます」
カナタは自身に向け頭を下げる国王夫妻に頭をあげてください。大したことは何もしていないと言う
「それでは示しがつきません何かあなた様が欲する物を」
「いやいや本当に大丈夫ですって」
「カナタ…貰っときなよ。こんな機会中々無いよ?」
その後5分ほど熱弁されついにカナタは折れ交渉する
「それならギルマティの王立図書館の自由来館権と、マルガまでの海路用に船を一隻欲しいです。代わりにも成りませんが、どんな外傷も治せる回復ポーションのレシピの複製を渡すことで取引しませんか?」
「そんな!それでは対等な取引ではありません!!カナタ様はもっと欲しい物は無いのですか!?」
王妃の熱量に負け、結局カナタは追加でマルガへ行く通行許可証と、以前貰っていた《魔鉱石》の剣への加工、大量の金貨を貰う事となった。報酬の話が終わるとカナタはマルガについて話を聞いた
「なるほど…」
マルガは別名通り深海に位置する国。それによって隕石の影響をあまり受けておらず、多くのロストテクロノジー品が残っているらしい。だが、魔力が無ければ魔物には傷一つつけられない、魚の魔物達の討伐に難航しているようだ
思ったより酷そうだが、なんとかなる範疇ではあるなそれより問題は
「はぁこんなに貰ったらバチが当たりそうだなぁ」
「そんな事ないよ…多分ねだったらまだくれたよ」
王室から出て二人はそんな話をしながら城を出る…すると視界いっぱいの花、賑わう出店、歓声を上げる人々
「これは…祭?」
「みんな2日も待ったんだし…今日はきっと寝れないね!」
楽しそうに出店の方へ走るフミナをカナタは追いかけ共に楽しんだ




