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宙魔戦記  作者: いかのてんぷら
第一章 希望
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親交

カナタ達が紅茶を飲み切る頃再びドアが開かれる 

 

「カナタ様…日の出まで残り2時間です」 


カスミが、そう言うとカナタはちょうどいいと言う 


『氷結』 


氷の膜がカナタの体を覆うように生成される 


「まだ試運転だけれど、一応さっき話した術は完成しましたよ!キチンと防げるかのテストお願いしてもいいですか?」

 

「分かりました…それでは失礼します」 


カスミは剣を抜き渾身の一撃を振るう。氷の鎧は多少の傷は付いたが見事カナタの体を守り切った。カナタは『氷結』をとき欠点を上げ始めた 


「ありがとうございます……防御性能は完璧だけど発動中は単純に重すぎて機動力がかなり下がるのが欠点だなぁ…」 


カナタの出した問題点を解消できる案をカスミは上げた

 

「それならスラスターの様な物も作れば良いのでは?昔宇宙用の小型機のドッキングなどに使用されていた推進装置なんですけどカナタ様が使用できる氷を応用した吹雪を燃料代わりに使えば機動力は補えるのでは無いでしょうか」 


カスミは本棚から宇宙用ロケットについて書かれた本を取り、スラスターの設計について深く書かれたページを見せる。それをよく見たカナタは紅茶を飲み干し言う 


「これなら…………確かに機動力は十分に補える!」 


幾度かの実験を挟みついに『氷結』は完成する。日の出まで残り10分、カナタはカスミから渡されたマルガの近衛兵の証がついた軍服に着替えコーヒーを飲む 


姉妹国とは言え、他国の軍服を持っているってよほど親交深い関係だよなぁ 

 

カナタの病室に一人はいってくる 


「カナタ…似合ってるじゃん」 


「一応近衛兵らしいからな。マルガのメンツにも関わるからって無理やり来させられたよ」 


「そうだね。普通王家に会えるのは他国の王や親族、近衛兵くらいだし、今のカナタは私が連れてきた援軍って事になってる。存亡を賭けるに一般人じゃ反発も起きるだろうしね」 

「まぁね…よしそろそろ行くか」 


二人は揃って病院を出るその瞬間国中からドッと歓声が上がる 

 

「来たぞー!」 


「頑張れよ!!」 


「勝ってね!!」 


「フミナ様の顔に泥を塗るなよ!近衛兵!!」

 

アルファルドのビルから顔を覗かせた人の歓喜の声に戸惑うカナタへフミナは言う 

 

「マルガの援軍が自国のピンチにやってきただけで無く、たった数分で万越えの魔物討伐。さらに救う宣言。魔物が撤退してからずっとこの調子よ。しかも望遠鏡を持ってみんなあなたの戦いを見るつもりだって」 


「プレッシャーがすごいなぁ」 


「でも言ったじゃ無い”任せろ”って」 


カナタはそうだなと言いギルマティのバリケードの外へ出て歩く。数分後奴は現れた


「約束通り来たぜ」 


「ほう体の傷だけで無く魔力も全開にして来たか」 


両者の顔が朝日で照らされる 


「行くぞカナタ!!楽しもうぜッ!!!!」 

 

《斬光》のザグラとの再戦が始まった

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