信頼
「カナタ、私がギルマティ臨時軍本部に行き話をするからその間に魔物を一掃して」
「なかなか無茶を言うなぁ」
「それが一番早いから仕方ない。あとこれから先は話を合わせて…嘘を付くから」
「はぁあ!?バレたら打首だぜ?全く人使いが荒すぎる……まぁ任せとけ」
二人は同時に走り始めるカナタは前線へ、フミナは臨時軍本部へ
─────────────────────────
カナタは宙へ跳び空から術を放ち魔物を減らす
『ウィルフリーズッ!!』
押されていた前線が一瞬にして盛り返す
「援軍か!!」
「あれは魔法!?」
「あんたは味方か?」
白い鎧に包まれた兵士からの問いに空から落ちてきたカナタは答える
「はい、魔物には通常の武器が効かない…俺が魔物を抑えるので今のうちに怪我人の救助と補給をッ!!」
実際奴らには我々の剣は通らなかったが少年の魔法は奴らを一掃した…それに前線が崩壊しているのも事実… だが見ず知らずの少年の言葉を信じることは…
その時白い鎧の兵士は臨時軍本部から緑の花火が上がるのを見る
どう言う事だ…!?本部はもうこの事を知っている?なら少年は援軍という事か…
白い鎧の兵士を含む兵士達が一斉に前線から退く
「すまない少年!本部からの司令だ!補給が終わり次第すぐに戻りサポートする!!」
案外話がすんなりと…フミナが話をしたのか
「俺も負けてられないな」
カナタは魔物の一掃を再び開始する
─────────────────────────
フミナは走り臨時軍本部内へと入る
「何者だ!」
周囲の兵士達に捕えられながらもフミナは軍隊長に聞こえるように叫ぶ
「”深海国家 《マルガ》木野家王女”木野フミナッ!!ただいま前線へ援軍の魔法使いを送った!」
姉国家の名、王家の名である木野、王女フミナの名、本部に激震が走る。当然それは軍隊長の耳に入り、飛ぶようにやってくる
「お前ら!今すぐ拘束を解け!《マルガ》の王女の顔を忘れたのか!」
軍隊長の一喝に兵士達はすぐさま拘束を解く
「すみませんフミナ様。我々ギルマティの兵士がご無礼を…」
「いや連絡も無しに突然来たんじゃ無理もない…それよりカスミ!魔法使いの援軍を送った。魔物は魔力が無ければ倒せない!だから今は援軍に任せて、補給や対策を練るよ!!」
援軍……だが”《マルガ》にも魔物が襲撃している”から援軍は遅れないと連絡が……まぁそれは今の議題じゃない
「緑の花火を上げろ!しばらくの間、《マルガ》からの援軍に前線を任せるッ!!」




