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吸血塾  作者: クオン
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後日譚1

若生の右腹、フィルの右腕を抜いた部分には奇妙な後遺症が残った。

あのフィルの顎の部分が出来物のように腹と背中に吹き出てくるというものだった。

とは言っても5cmほどの大きさのものが4個だけで七緒に3個摘出してもらって残り一個はそのままで様子を見るという事で若生本人は殆ど気にも留めていなかったが。

七緒は摘出した顎をどういう風にいじったのか、亀のような生き物に改造して中に爆薬を仕込んだりして遊んでいる。

ただし、爆破したのは一匹だけで残り二匹は「カメッコ」と呼んで早紀と一緒に愛玩している。

「爆薬って、あの液体反応するやつ?」

「ほら、ここが鱗みたいになってて、内側に隙間があるでしょ」

「そこに仕込んだの? なんかモノノアワレみたいなの感じるんだけど」

「実は私もー、でね、抜き取ろうとしたんだけど、何だが抵抗されるのよね」

「ちょっ、こいつら自律意思で爆発したりしないよね?」

「そういう気配は無いのだけれど・・・」

「な、何? 何かあるの?」

「血は欲しがるのよね。飢えさえるとヤバいかも」

「ヤバいじゃん!」

「ま、まあ今日分かったことだけど、OS1だけでも与えておくと落ち着くみたいだから」


若生の腹の最後の一個は若生の任意に動かせたり、大きさを変えたりできるのなら・・・ということで残したのだが、未だにどうにもできないでいる。

近々これも摘出されてカメッコになるのだろう。

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