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04・イリスの家に帰宅

 何とか数日で投稿や!

 イリスとシオンがお菓子を食べ終えた時、時刻は夕暮れ時を示していた。

「そろそろ帰らないと…」

 イリスがそう呟いた時、ある事をシオンに尋ねた。

「シオンはどうするの? この廃工場に居るの?」

 イリスはシオンが自分の事を、『パートナー』と呼んでいた事を聞きそびれていたが、流石に出会ったシオンを放置出来ない為、念の為に尋ねてみた。

「それなんだけどさ…」

 シオンは気まずそうにしながら、イリスに言った。

「イリスの家に連れてってくれないかな?」

「ええっ!?」

 シオンの提案に、イリスは工場中に響く様な声をあげた。

「連れてってって…だってシオンの大きさじゃ、僕の家には…」

 シオンの大きさはイリスから見たところ、四m程の大きさであり、とても家に入れられるような大きさではなかった。それ以前にこの大きさでは、家に帰る途中で大勢の人に目撃されて、当然ながら警察沙汰である。

「それなら大丈夫! 僕に任せて♪」

と、軽くウィンクをするシオン。

「大丈夫って、どうやって…?」

 イリスは尋ねるが、シオンはそれに答えずに、何やら瞑想する様に目を閉じた。するとシオンの体が光り出した。

「?????」

 光の眩しさにイリスは目を閉じる。やがて光が止んでイリスが目を開けると、シオンの姿は何処にも無かった。

「シオン?」

「此処だよ、イリス」

「?…!」

 下から声が聞こえたので見下ろすと、其処にはイリスの膝位までの大きさになったシオンの姿があった。

「シオン!? 小さくなれるの?」

「へへ~ん、そうだよ♪ こっちの世界で活動しやすくする為に、訓練して会得した魔法だよ」

「魔法? シオン魔法が使えるの?」

「僕の世界の大半は使えるよ。それより、この姿なら問題無いでしょ?」

 シオンがイリスに尋ねる。確かに今のシオンの姿は、黙っていればぬいぐるみにしか見えないので、何とかなりそうである。

 イリスは暫く考えて、シオンを連れて帰る事にした。

「じゃあこの籠に入って」

 廃工場前の自転車が停めてある場所まで行くと、イリスはシオンに自転車の前籠に入る様に言った。

「イリス、此れは何?」

 シオンは自転車に興味を持った。

「自転車だよ。このペダルを漕ぐと動くんだ」

 イリスはシオンに簡単に説明した。

 シオンは大人しく籠に乗り込んだ。イリスの持ってきたカバンは、シオンが籠に入った為に、肩にかけて持って帰る事にした。

「じゃあ行くよ!」

 シオンが乗ったのを確認すると、イリスはペダルを漕いで帰路へと着いた。

「凄い凄い! 動いてる!」

 自転車を走らせると、シオンは興奮した様に声を上げた。

「うん。分かったから、暴れないで」

 シオンが興奮して動く為、イリスはハンドル操作を誤りそうになってしまう。

 イリスは苦労しながらも、何とか家を目指して進んでいった。


※        ※


 そして何時もより少し時間が掛かりながらも、イリスは家へと辿り着いた。

「到着だよ…ってシオン? 大丈夫?」

 自転車のスタンドを立ててシオンを確認すると、シオンはグッタリとしていた。

「ううぅ…振動で酔った…」

 舌を出して目を回しながら、シオンは気持ち悪そうに呟いた。どうやら車酔いの類らしい。

「…あはは…」

 自転車に酔うドラゴンに、イリスは苦笑を漏らすしかなかった。



 自転車慣れしとらんと、やっぱり酔うんかな?

 ところで皆さん、『転生したドララー』とか『蒼の瞳の騎士』も見たいですよね…。

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