表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
委員長と副委員長  作者: おかゆ
第一章 委員長と副委員長
8/8

episode8

こんちはー


最近口調を統一するのが面倒くさくなってきている。




こんちはーと言っても今この世界では夜なのだがな。


二人の夜について今日はのぞき見してみよう。




さきに八神家へ行こう。




明るい照明、


130㎝あまりの大きなクマのぬいぐるみ、


整頓された机の上。




いかにも勉強ができる女の子の部屋という感じだ。




「付き合ってみる...か。んふふ。」




八神は少しうれしそうに微笑んでいる。




「付き合ってみても、いいのかな、


いやいや、自惚れてはいけないぞ!璃奈!冗談って言ってたし。」




顔を赤らめ、布団にうずくまった八神であった。




古屋家ものぞいてみよう。




八神の部屋とは対照的に服はぬぎっぱなし、


教科書は散乱、、


といかにも中学生男子という感じの部屋だ。


無論お年頃男児のためしっかりえっちな本は


ベットの下に隠しているのである。




ただしこれは、古屋家族全員が知っているのであった。




「付き合ってみる?なんて聞いちゃって、、


どんだけナルシなんだよ、俺...」


「これ、八神が何とも思ってなかったらただの黒歴史だぞ...」




と、顔を真っ赤にさせながら勉強机に突っ伏す古屋。




ナルシとはナルシストの略である。


一人反省会をしている模様。


思い出すだけでも恥ずかしいな。見ているこっちまで恥ずかしい。




二人とも今日の出来事の重大さを静かながら感じているようだ。




ここから物語は急激に動き出す。


それは当の本人たちも薄々気が付いている様子だった。


嵐の中のつかの間の静寂。




これから起こる大波乱に巻き込まれていくことを、


彼らはまだ、知らない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ