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会話物語

はじめての守護霊!

掲載日:2024/01/14

じぃじ…初孫の守護霊をはじめてする幽霊。娘と孫命!(死んでるけど)

娘ちゃん…じぃじの娘。霊感ツヨ子ちゃん。

孫ちゃん…三歳の女の子。じぃじの気配は感じるらしい。


じぃじ『さて、娘よ。守護霊って何するの? じぃじ分からんのやけど』


娘ちゃん「えっ⁉ お父さん、守護霊初めて⁉」


じぃじ『やったことある人……いや、やったことある幽霊いる⁉』


娘ちゃん「『日和ってるやついる⁉』みたいに言わないで!」


じぃじ『シィ! 孫ちゃんが隣で寝てるんだから』


娘ちゃん「誰のせいよ……!」


じぃじ『あれ、続きどうなったん? じぃじ、途中で死んだから続き知りたいんだけど』


娘ちゃん「え? あたし観てないから知らんよ」


じぃじ『えぇ……あ、孫ちゃんと一緒に観ればいっか』


娘ちゃん「孫、まだそれ観る歳じゃないよ。パンマン観て、パンマン」


じぃじ『少年ジャンボはまだはやいか……』


娘ちゃん「連載はマガシンだよ。てか、どっちでもいいよ。孫は女の子なんだから」


じぃじ『娘よ、最近はそういった垣根はあんまりないんてよ? だから、じぃじが枕元で「あの続きをぉ」って言えば興味持って、少年系の漫画とかも』


娘ちゃん「悪霊みたいなことすんのやめて? お父さん、守護霊するんでしょ?」


じぃじ『あっ、そうだった! で、娘よ、守護霊って何するの?』


娘ちゃん「守護だから、……守るのよ」


じぃじ『どうやって?』


娘ちゃん「どうやって? さあ?」


じぃじ『さあって……娘よ、幽霊にそういうことを教えてもらわなかったの? 昔から霊感強かったんだから、何か訊いてない?』


娘ちゃん「そんなこと教えてくれる幽霊なんていないよ」


じぃじ『みんな薄情だなぁ』


娘ちゃん「みんなが亡くなった後に守護霊してると思うなよ?」


じぃじ『今は定年後も働く時代だぞ? 死んだ後も働くもんだろ』


娘ちゃん「ゴーストハラスメント……?」


じぃじ『略して、ゴスハラ?』


娘ちゃん「略すな!」


じぃじ『シィ!』


娘ちゃん「あっ……税金払わなくていいんだから、働くとか考えなくていい」


じぃじ『じゃあ、ダラダラ背後にいればいい?』


娘ちゃん「それただの背後霊! てか、金のかからんニート! だったら成仏した方がいいんじゃない?」


じぃじ『えぇ! やだやだやだぁ! 命より大事な娘と孫を守るんだい!』


娘ちゃん「静かに! って……お父さんの声はいいのか。気持ちは嬉しいけど……うぅん、まあ、……あっちゃいけないけど、私が目を離しちゃって、道路に飛び出した時に抱えて助ける、とか?」


じぃじ『じぃじ、体力は無限になったかもしれないけど、触れないよ?』


娘ちゃん「役に立たねぇな……」


じぃじ『実の父親だったじぃじになんてこと言うんだ、娘よ……』


娘ちゃん「あ、ごめん。言い過ぎた」


じぃじ『うむ。しかし、守護霊はやってみんと分からんか。仕事っちゅうんは、そういうもんだもんなぁ』


娘ちゃん「……ねぇ、ほんと、成仏してくれていいんだからね?」


じぃじ『成仏しても何もないからなぁ』


娘ちゃん「完全に定年後のお父さんみたく言うのやめて。いや、お父さんなら、ちゃんと幸せな死後の世界に行けるって」


じぃじ『ここにいることが幸せだからなぁ』


娘ちゃん「守護霊としているんじゃなくて、もしかして、未練があるんじゃない?」


じぃじ『あのアニメの続きが観たい?』


娘ちゃん「だったら、即成仏してくれ」


じぃじ『なんでよ⁉ 今、サブスクで見逃し配信とはやってくれてるけど、何十年前とかまで遡って配信前配信とかやってくれないかな?』


娘ちゃん「そのサブスク作る前にネコ型ロボット作んなきゃ」


じぃじ『あぁそっか。まあ、じぃじなりに初心者守護霊として、がんばりますわ』


娘ちゃん「……お父さん、ごめんね」


じぃじ『ん?』


娘ちゃん「私がシングルマザーでまだ転職先が決まってないから、心配なんだよね?」


じぃじ『心配は心配だけどさぁ。俺と母さんの娘だから、優しいし根性はあると思うけど、それだけで子育てはできんから』


娘ちゃん「大丈夫! 子育て支援とかあるから!」


孫ちゃん「……ママ……」


娘ちゃん「あっ、ごめん! 起こしちゃった?」


じぃじ『ごめんよぉ、僕のマイエンジェルゥ』


娘ちゃん「僕とマイで二重なんよ……」


孫ちゃん「じぃじ、いるん?」


じぃじ&娘ちゃん「え?」


孫ちゃん「まごちゃん、ひとりでだいじょうぶ」


じぃじ『ママの口癖が移っちゃったかな』


娘ちゃん「……大丈夫じゃない……全然大丈夫じゃ……子育ても、将来も……不安だよ……」


じぃじ『娘よ……』


娘ちゃん「じぃじ、遺産は?」


じぃじ『あるように見えます?』


娘ちゃん「見えない。世界が滅んでも見えない」


じぃじ『さすが娘。分かっているな。魔王になれるかな?』


娘ちゃん「なれません。はぁ……もう」


孫ちゃん「ママ、だいじょうぶ?」


娘ちゃん「あぁ! もう! 今も、将来も、いろいろとものすごぉく不安だけど! 私達ふたりなら大丈夫!!」


孫ちゃん『だいじょうぶ!!』


娘ちゃん「そう! 大丈夫! 根性だ!」


じぃじ『いや、さっき根性だけじゃ子育てできないって言ったばっか……あっ、そういえば』


娘ちゃん「なに?」


じぃじ『孫ちゃんにねだられて、スクラッチ買ってたの忘れてた』


娘ちゃん「もう……そんな風にちまちま使っちゃうからぁ」


じぃじ『いいじゃないか。孫ちゃんが喜んでくれるんだし。それに、当たってるかもしれんぞ!』


娘ちゃん「こんなので当たったらさぁ」


孫ちゃん「まごちゃんがやる! まごちゃんがやるのぉ!」


娘ちゃん「はいはい」


 孫ちゃん、必死でスクラッチを削る。


娘ちゃん「どうせ当たらな……」


孫ちゃん「ねぇねぇ、ママ。これなに?」


娘ちゃん「えっ? ど……」


じぃじ『どした?』


娘ちゃん「えっ? え? ん?」


じぃじ『ん? ……んん?』


孫ちゃん「ママ?」


娘ちゃん&じぃじ「ええぇぇ――⁉」






~おわり~

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― 新着の感想 ―
[良い点] 肝心の事を忘れてましたけど良いお父さんですね……。 [一言] 見えたら見えたで苦しそうですが、こうやって霊と話せる世界というのに憧れもあります。 ただ自身の親類の霊は怖くないかもしれないで…
2024/01/14 16:48 退会済み
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