表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

4 紫音


親父の寝室から二人の声が聞こえてくる。


………うそだろ?………桜………。


…………………………………………。


…………………………………………。


…………………………………………。


…………………………………………。


…………………………………………。


…………………………………………。


「………じ!………んじ!………源二!」


…………紫音…………。


…………なんで…………親父と…………桜が…………?


「ここにいちゃダメだ!アタシと来い!」


…………紫音………?


紫音に腕をひかれて家を出る。


「バイクのキーをよこせ!アタシが運転する!後ろに乗れ!」


…………………………………………。


「アタシンち行くからな!もっとしっかり掴まってろ!」


…………………………………………。


気が付くと紫音の家に着いていた。


「今日は親いねぇから、遠慮すんな。…………最初からアタシの家に来とけば良かった…………。」


…………。


「ほら、上がれよ。源二も怪我してんだから手当てするぞ。」


…………。


「さすがだな。かすり傷だけかよ。これぐらいなら風呂は問題ないな。ほら、風呂沸かしたから入って来いよ!」


…………。


…………何で俺は紫音の家で風呂入ってんだっけ?


…………あぁ、アレを聞いたからか…………。


…………。


「おい!源二!いつまで入ってんだ?!寝てんのか?入るぞ?!」


…………。


「きゃっ!お、起きてんじゃねぇか!のぼせちまうだろ!ほら、上がれよ!」


…………。


「ほら、これでも飲んどけ。スポドリしかねぇけど。じゃ、アタシも風呂入ってくるから。」


…………。


…………。


「上がったぞーって、スポドリ飲んでねぇじゃん!好きだっただろ?ほら、飲めって。」


…………ゴクッ。


「アタシも飲もうかな!スポドリうまいよな!」


…………。


「アタシの部屋行こう!な?今日は疲れただろ?」


…………。


「昔とはずいぶん変わっただろ?そんなに可愛くは無いかもしれないけどさ!ちょっとオシャレだろ?」


…………。


…………。


…………。


…………。


…………。


…………。


…………。


…………。


…………。


…………。


「……………………げんじぃ………アタシのことも………みてよ…………。」


…………。


「………小さい頃から桜の事好きだったのは知ってたよ。」


…………桜!!


「………小学校高学年になったくらいにさ、源二にケンカで勝てなくなってきてさ。」


…………。


「アタシも女なんだって思い始めた頃には、いつも源二は桜をみてた。」


桜…………。


「アタシじゃ桜には女としては絶対に勝てない。…だからさぁ、アタシの事見て欲しくて源二に突っ掛かって行った。」


…紫音?


「源二に負けないくらい強くなれれば、アタシの事見てくれるって思ってた。」


…………紫音。


「………ずっと源二の事好きだった。でもアタシ不器用だから!」


…………。


「………源二、辛かったな、信じられないよな?」


…………ぐっ…………。


「不器用なアタシだけど、源二の事放っておけない…………今夜だけでもいい。アタシを抱いてよ…。」


…………そ。んな、こと…………。


「源二!元気出せなんて言えない!だから、今だけでも!何もかも忘れちゃえよ!」


…………けど、紫音、お前は…………。


「アタシと付き合えなんて言わないから!今の源二見てられないんだよ!お願いだから抱けよ!」


…………紫音、何でお前が泣いてんだよ…………。


「ほら!源二!」


紫音に押し倒される。


ぐっ…………。紫音…………。紫音!!







































俺は紫音を抱いた。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ