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新プロレタリア文学短編集  作者: 城戸幽奇
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恒良の恋5

手紙を読み終わった恒良の父はポツリと言う。

「俺へのあてつけかよ」

ぐしゃぐしゃにしかねない力で握る紙束をひったくるように弁護士先生は手紙を読む、その表情はなんとも言えない顔をしている。

「その、こちらの遺書はどうしましょうか。」

少し戸惑いながら弁護士先生は恒良の父へ尋ねる。

「こんな文書いらねえ、先生んとこで処分してくれ。」

ぶっきらぼうに恒良の父は告げると、そのままダンボールだけ抱えて事務所の扉を荒々しく開けて出でいく。


数日後恒良の遺書は何も知らない秘書の手によってシュレッダーにかけられ、紙のクズとなった。


恒良の恋 終

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