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異界の姫

そして、すべての感覚が消えた瞬間。あぁ、天国か地獄かそれとも輪廻の環を潜って消えるのかな?なんて思っていたら背中にゴツゴツした石の感覚と眩しい日差しを感じた


………えっ?うちは刺されて死んだんじゃ?


鈴華は体を動かそうとしたがやはり倦怠感で動けなかった。だが、遠くで何かの足音が聞こえていた。それは徐々に彼女が居るところに近づいてき鈴華は自分がどちらの方角に向いているかすら分からないが、音的に左右から人が近づいてくるのが分かった


えっ!?これってなんと無くヤバイ感じが!!


慌てて体を動かそうとするも何かに縛られているように動けなかった


………これが俗に言う金縛り?でも、うちは寝ていないし


なんてことを考えていると足音は両方止まり


「これが異界の姫か?」


「はい!光が指したのがここで間違いありません」


「サディル王よ。この娘はこちらで預かる」


「なに言ってんだ!?この娘は境界の狭間だ指図される覚えはねぇ」


「ディティシア皇国は、これまでも多くの異界の姫を預かってきた。それはこれからも変わらぬこと。同盟時に誓約したはずだが」


「………チッ。仕方ねぇお前ら帰るぞ」


「「はっ」」


右側の足音が遠ざかって行く音にホッとしていると


「さて、異界の姫よ目を覚ましていることは分かってる」


鈴華は男の声に驚きピクッと動くと先程まで指先すら動かせなかったが今では普通に動かせるようになっていた


鈴華は起き上がるなり目の前にいる日焼けした黒い肌に銀色の髪、青色の清んだ瞳をした美男に夫──婚約届けを出していないけど──に悪いと思いながらもその顔に見とれていた


「異界の姫。ソナタの名は?」


「っ!山崎 鈴華ですっ!」


「ヤマザキ レイカ ?」


「えっと、山崎が家名?で鈴華が個人の名前です?」


彼はいきなり鈴華を抱き上げるなり馬に乗り


「これから俺の後宮に連れて行く」


「えっ?は、はい?」


彼は馬を走らせるなり隣に護衛?をいている男性に何かを告げると更にスピードをあげ鈴華は叫びそうになる前に気を失った


気を取り戻した彼女曰く疲れて寝ただけと言った


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