あらすじ『外伝1-14まで』
長期間、連載が遅れていたので、ザックリと内容を纏めました。
細かい部分は省略しましたので、気になる方はもう一度読み直してくれると幸いです。
これまでのあらすじ
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魔王討伐から二ヶ月後、勇者パーティーは解散していた。
勇者は王国の英雄として祭り上げられて多忙な毎日。
射手は本来の職業である聖女として、教会に勤務。
戦士は昔の仲間やその親類の元を訪れ、魔王討伐の報告する旅へ。
そして主人公と賢者は、辺境で穏やかに暮らしつつ、魔王騒動のほとぼりが冷めるのを待っていた。
そんなある日、王都にて「魔王の息子」を名乗る不審者が出没。
また、主人公たちの家へ「魔王の部下」を名乗る少女が侵入し、不吉な伝言を残していく。
彼らの真相を解明すべく、王都へ向かい、パーティーの仲間を訪ねる主人公たち。
だがそこで見たものは、既に魔王の息子と出会い、なぜかふさぎ込んでいる勇者。
彼に理由を訊こうとするも、言葉少なに追い出されてしまう。
更には、王都の警備兵に捕らえられ、連行されることとなってしまった。
夜も深まり、困り果てる主人公。
さらに偶然か必然か、例の「魔王の息子」と対峙することに。
一旦は警備兵にその場を任せて逃走し、主人公と賢者は二手に分かれた。
主人公は射手のいる教会へ助けを求めようと向かい、賢者は正体を隠して魔王の息子と戦闘。
しかし、主人公が教会に辿り着こうとしたとき、「魔王の部下」が現れる。
彼女から一連の騒動の情報を引きだそうとした主人公だが……
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登場人物
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・主人公
数ヶ月前まで学生だった青年。
魔王討伐の際に、とある縁でこの世界に召喚され、勇者パーティーと対峙した。
現在は一般人として、賢者に助けられながらこの世界に順応する日々。
魔術に関しては無知だが、大量の魔力を内包している。
・勇者
魔王を倒し、世界を救った勇者パーティーのリーダー。
銀髪にバンダナ、そして聖剣がトレンドマーク。
文字通りの熱血漢でカリスマ性があり、戦闘技術も一流。
力なき人々のために剣を振るい、彼らの幸せを護るのが自分の使命と考えている。
だが現在は、魔王の息子の正体に衝撃を覚え、無気力となっている。
・射手
金髪ツインテのツンデレ幼馴染み。
教会の聖女でもあるが、ハッキリと物を言う快活な性格。
女神より授かった弓の技量で、勇者パーティーの一員として戦っていた。
端から見ても分かるほど、勇者にぞっこんな女の子でもある。
だが現在は聖女の仕事が忙しく、勇者にも会えないでいる。
・戦士
一見穏やかなメガネの青年。
しかし戦闘では、獅子のように荒れ狂う槍の使い手となる。
勇者パーティーでは、親友が魔王のスパイであり、しかも魔王自身が彼を殺したことに怒りを覚え、魔王討伐に命を賭けていた。
現在は各地を放浪中だが、「魔王の息子」の噂は知っている様子。
・賢者
虹色の髪を伸ばした、無口な少女。
冷ややかなジト目で、ミステリアスな雰囲気を纏っている。
世間からは大魔術師と賞されており、勇者パーティーの中でも異質の存在だった。
魔王討伐後、主人公に強く興味を持ち、辺境の別荘で匿いつつ共同生活を送る。
彼に好意を持っているかは本人の性格ゆえに分からないが、嫉妬や照れを覚え、いつか約束したデートを楽しみにしているらしい。
・魔王の息子
正体不明の、王国を騒がすお尋ね者。
ボロ布を纏って闇夜をさまよい、出会う人々を襲撃する。
しかし魔王の名前を借りているにしては、随分と犯罪の規模が小さいため、魔王を知る者からは偽物ではと思われている。
ただし、魔王と同じく真っ赤に染まった目をしているため、以前謎は深まる。
戦闘では体術、ワイヤーなどによる罠、奇襲や攪乱を主流としている。
・魔王の部下
角が生えた、紫髪のネコ目少女。
どこかの制服を身に纏い、たびたび主人公と遭遇する。
魔王には盲目的な敬愛を持っており、それ以外の者は低く見ている。
丁寧な言葉遣いをしているが、一度敵意を持った相手には容赦がない。
中々の魔術師でもあるらしく、「空間跳躍」の魔法をよく使っている。
【魔王】
今は亡き、世界最高峰の魔術師。
人々を震え上がられせた暴君でもあり、その強欲には際限がなかった。
勇者によって討伐され、死亡したとされる。
その証拠である首は王国に献上されているが、その真実は勇者パーティーのみが知る。




