情報の嵐
わかったことは多々ある。あえて挙げるとすれば冒険者のギルド、武器や職業、その関係。また数多くの魔法の種類、世界の至る所にあるダンジョン(迷宮)、そして奴隷制度等がある。
まずは冒険者ギルドだ。
冒険者はみなここに登録しておりそこから発行されるギルドカードに情報が記載されている。
カードの内容としては2種類存在し名前、性別、ランクの簡易の3つしか表示されない簡易タイプと名前、性別、年齢、職業、レベル、そしてランクが表示される正式版がある
身分証明書そのものと思ってもらって構わない。
そのカードを提示しつつギルドからの依頼や個人的に頼まれた依頼等を受け、報酬を得て生活している。
ギルドからの依頼を受けるときにはどちらの提示でも構わないが個人的な依頼主が望んだ場合や後で述べる転職、PTの募集要項等ではどちらも提示する必要があったりする
自分の力を誇示したい者や見られても構わない者は正式版を使うが一般的には自分の情報を明かさない物が多数で簡易タイプが多く使われる。
命の危険がある中依頼の取捨選択はとても大切なことであり自分にあった依頼を引っ張ってくる為に公開するものもいたりするが
頭の使い方は人それぞれといったところか…
次に武器、職業についてだ。
職業事に武器を変えるのかと思いきや誰がどのジョブに付くかやどの武器を使うなどの取り決めは殆どなく例えば剣士が杖を持ち魔法を唱えることも可能だし逆に魔法使いのジョブがハンマーを振り回してもいいらしい。効率は知らないが
ジョブはそのジョブに付いたときに一定の恩恵を受けられる、ということらしい。剣士や戦士なら攻撃力の上昇補正等。
そして意外なことに職業は2種類まで選択することが可能らしい。
まず剣士を選択し次に魔法使いを選ぶ。すると晴れて魔法剣士の完成だ。
これにより弱点をカバーしたりPTによって自分の長所を伸ばしたりなど選択の幅がかなり広がることになる。面白い制度だ。
しかし自分の力量を見極めないと器用貧乏になったり特定の魔法に襲われた場合なすすべなく死ぬことになったりするのでここも頭の使いどころだろう。
次に武器だ。これはもういろいろ種類があるとしかいえないな。基本的な両刃の剣からでっかい斧ハルバードや棍棒、魔法使いが使うような杖やさらには鞭まであったりともう表現しきれないだろう。
飛び道具も勿論ある。近接武器に比べると少ないが弓やクロスボウ、ブーメランやチャクラムのようなものまである。
飛び道具は魔法に押され気味かもしれないな。
そして魔法。これもかなりの数がある。ここでは簡易的にしてしまうが攻撃魔法、援護魔法、治癒魔法、空間魔法。
これに加え属性や魔法の種類、相性や特性、魔力の使い方の違いなどでとてつもなく多い。
これもここでは述べきれない。まあ魔法は便利だってことだ。魔法万歳。
あとは迷宮、そして奴隷制度か。
これはPTに関係してくるのだが迷宮様々なアイテムが見つかる。迷宮にしか生息しない魔物の素材や武器や防具に附与効果をつけるモンスターアイテム。迷宮だけではないが魔物が多い地域にあるといわれる魔力の結晶。
これらは己を磨く冒険者達の報酬金とは別の収入源になる。
当然いいものは高く珍しい。
冒険者のみのPTだと取り合いなど争いの種になりかねない危なっかしい代物であったりする。
そこを上手く管理出来るのであれば冒険者のみのPTもうまくいく。PTリーダーの手腕にかかっていてうまく纏まっているPTは結束も強くかなりの手練れであることが多い。
それが上手くいかない場合の救済措置、というだけではないのだが該当するものが奴隷制度である。
奴隷を購入しPTとすることで奴隷の入手したものは主人の物になる。PT内の争いを防げるわけだ。
ただしデメリットもある。奴隷を購入することに費用がかかるし良い奴隷ほど高い。また冒険者であれば自身をの装備を自分で強化していくが奴隷は主人が買い与えるなどの別の費用がかかる。
かといってそれをケチれば強い迷宮や魔物に太刀打ちできず死ぬことになる。
人間性がかなり重要になってくる。ますます前世の失敗は繰り返せない。