その世界
暗く、少し不思議な暖かさがある空間で眠りに落ち次に目が覚めたとき、自分は巨大な女性に抱きかかえられていた。
斎城 淋斗。日本人。身長は172cm、体重は68kg。少し痩せ目の日本人としては一般的といえるだろう体系。
高校まではゲームや漫画など少しオタク寄りであったがそのせいか人付き合いが下手になり就職後1年程で退職。
その後職といえるものを持たずバイトをしある程度お金が貯まったら日本をぶらぶらと旅をし、そろそろ定職を、と考えはじめた27歳。
旅の途中、ある山に登りその下山の途中に運悪く熊に遭遇。一撃を当てられ気がつけばあの暗い空間。
そこから目が覚めて今にいたる。
いくら細身とはいえ172cm、68kgを抱きかかえる女性、それを巨人と呼ばすしてなんと呼ぼうか
熊、暗い空間、死んだという認識、巨人。あまりの出来事に頭が追いつかず体が好調する。
それをどう受け止めたのか女性が顔を向け覗き込み、声をかけてきつつ微笑む。
綺麗な女性だ
混乱する頭ではそんなことくらいしか思い浮かばすまたほかに考えることもできずに襲ってきた睡魔に飲み込まれる。
「お休み」
その優しげな一言を聞きながら再び眠りに落ちていった