図鑑 No.06:青銅のトライアングル(セイドウ・ノ・トライアングル)
夜の帳が下り星々が囁く静寂の中、俺の胸に響くのは『江戸っ子鼓動』の不思議な鼓動だった。
まるで時を超えた呼び声のように、頭の中に一冊の図鑑が浮かぶ。
「開くんだ、旦那。だが、覚悟はいいか?」
その声は、まるで古の魔法使いの誘い。
俺の手は震えながら、図鑑の表紙に触れた。
そこには、禁断の神代魔法が眠る扉が待っていた。
ページをめくれば、俺の妄想が現実に変わる瞬間が──。
(*ゴクトーの妄想空間に突如現れる守護型戦闘存在)
■ 分類名:魔導鎧装型・三位妄想機神
•発動条件:
江戸っ子鼓動の【自我分裂】+三方向からの過剰ストレス集中
→ 発動時、脳内で「▽三角形」の構図が閃光のように走る。
•通称:
「戦闘妄想の三角構造」
「脳内メタ構築体」
「守りたかったのに、壊してしまう装甲」
■ 外見特徴
• 青銅に輝く装甲、獣のようなフォルムに鋭利なスパイク。
• 肩と背中に三方向に伸びる角/翼/スパイン(いずれも変形可)。
• フェイスプレートは三枚構成で、正面を向くと「笑う口」が顕現する。
• 左右非対称の腕部には「刺す」爪と「守る」盾の構造が混在。
• 戦闘中、一定確率で「幻影モード」に移行し、音速での突進が可能。
■ 性格・振る舞い
• 感情を持たないが、「守護命令」に極端に忠実。
• 三つのコア意識(防衛・制圧・自己修復)が常時交差しており、不安定。
• ゴクトーの妄想深度に応じて、行動パターンが変化。
• 見た目とは裏腹に「泣きそうな目」で命令を待っているような気配がある(※ゴクトー主観)。
■ 神代魔法との関連
• 発動サイン:「三極鎧陣」
• 妄想干渉魔法「鉄葬転移陣」にも反応。
• 古代機神との交信記録が一部残されているが、言語が未解読。
■ スキル構成
• 【トライ・ピアス】……三方向からの貫通攻撃。直線系妄想ビーム付き。
• 【ブルート・リフレクター】……受けた魔法を一度だけ跳ね返す反射装甲。
• 【オートリペア・コア】……ダメージを受けるごとに一部再構築(妄想補正で自己修復)。
• 【エッジ・シフト】……突進と同時に回転して敵の注意を分散。命中精度上昇。
• 【ブレイク・ガード・フォーム】……攻防を切り替える瞬間に、時空が一瞬歪む。
■ 備考
• 江戸っ子鼓動はこの存在を「妄想界の三本柱の一角」と称している。
• ゴクトーにとっては「過去に守れなかった存在の象徴」とも噂されるが、真相不明。
• 魔導具としては存在せず、あくまで深層意識に現れる「概念的戦闘体」。
• 唯一、彼が「勝てない」と思った妄想体のひとつ。
■ 図鑑メモ:
「……守ろうとしたときには、もう遅かった。
でも、こいつはまだ……俺を守ろうとしてくれる」
⸻ ゴクトー(廃墟の夢を見た朝)
ページを閉じても、その余韻は心の奥底に残り、俺の妄想を絶え間なく掻き立て続ける⸻。
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