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 付録設定集 妄想図鑑が世界を変える?〜異世界トランザニヤ物語〜 #イセトラ   作者: 楓 隆寿


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ゴクトー 〜運命の歯車が動き出した瞬間〜





「無事でよかったな、はっはははは! もう大丈夫だ……お前ら、立てるか?」


 そう言って”シュン”と白刃を閃かせ、

 刃についた緑の血を地面に叩き付け、飛び散らせる。

 

 カチッとした硬質の金属音が、

 風に揺れる木々のガサガサという音に混じりながら、

 溶けるように森に沈まった。


 珍しい装飾が施された鞘が目立つ、刀を二振り腰元に佩いているーー

 その男は、目を丸くして座り込む少年たちに、屈託のない笑顔を見せた。


「あ、ありがとうございました……」

「助かった……」


 双子の妹ミクは、震える声で喉奥から声を絞り出す。

 一方、頬に溢れる涙を拳で拭いながら、その男に笑顔を見せる兄のケント。


「かっこいいけど、変な笑い方だな」


 双子に挟まれたもう一人の少年が俯きながら漏らす。

 彼は土で汚れた膝をパンと一度叩き、立ち上がった。

 まだ肩が僅かに震えながらも、

 その銀色の髪は、一陣の風に舞踊る木の葉とともに鮮やかに靡いた。


 「おいおい、随分な物言いだな。助けてもらった分際で……でも、悪くないぞ。

 そう言う生意気なところがあってこそ、男ってもんだ。はっはははは!」


 口髭を指で一度擦り、ニマッと口元を緩めた救世主は、

 少年たちを見据えながら愉快そうに笑った。


「あんた、冒険者ってやつだろ? シスターから聞いたことがあるんだ」


 口を尖らせる銀髪の少年は、

 唇の端をかみながら声音を少し高くして尋ねた。


 「幼いのに、よく知ってるな? お前みたいな奴がーー

 冒険者には向いてるんだが……」


 男が言い切るより早く、少年が身を乗り出した。


「俺の夢は、冒険者になって、このズードリア大陸を旅してまわりたいんだ!」


 その少年の瞳に宿る強い光を見て、男は一瞬だけ虚を突かれたように目を細める。


 だがすぐに先ほどよりも深く、挑戦的な笑みを浮かべた。


「ほぅ、いい夢だな。どうだ坊主、オレと一緒に旅をしないか?」


 銀髪の少年は目を輝かせ、迷うことなく一歩踏み出した。


 「どうか、俺を弟子にしてください!」


 銀髪の少年の力強いその言葉は、

 傍らで目を丸くする双子の兄妹に、柔らかな笑みを溢れさせた。


「坊主、名前は?」


「ゴクトーだ!」


 こうして、彼は即決で師匠ナガラに弟子入り、運命の歯車はこの時、カチリと音を立てたーー。




─────────


  主人公【ゴクトー】  

            


 パーティー『リリゴパノア』のリーダー。



 挿絵(By みてみん)

 (*16歳のゴクトー)


 10歳ぐらいまでの記憶が無い。


 ーー倒れているところをシスターに見つけられ、

 『コリン聖教皇国』にある教会で少年時代を過ごす。


 ケントとミクの兄妹や孤児たちと一緒に育てられる。


 この時『SS級』冒険者の師匠ナガラと出会う。


 弟子になり冒険者になるための旅をしながら師匠ナガラに鍛えられる。


 師匠に【神代(カミシロ)魔法】と言うとんでもないーー【古代魔法】と『巫代流刀術』を伝授される。


 ある時その師匠が装備一式を置いたまま突然消え、

 師匠が使っていた『桜刀』二刀を携え師匠を探す旅に出る。


 【全属性の魔法】を使える不思議な男で、【魅了覇気】も身に纏う。



 アカリとジュリの桃色姉妹と出会い、

 冒険者パーティー『リリゴパノア』を結成しリーダーとなる。


 ダンジョンをクリアして『S級』冒険者に。


 二十代半ばで端正な顔立ちだが、リンクスたちとの戦闘で、胸には呪詛の傷が残る。



 口下手でムッツリ。


 漆黒の装備を好み【変異生命体】であるーー黒いテンガロンハットも被る。


 (後に八咫鴉(やたがらす)と呼ばれるようにもなる)


 妄想と名付けが得意。

 神シロから授けられた『妄想図鑑』を持つ。


 心の中のボヤキは饒舌(じょうぜつ)


 


 









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― 新着の感想 ―
ゴクト−君の深掘り、面白いですね。 心の中は饒舌が笑えます。
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