かにかごを仕掛ける
鮎の鑑札にはかにかごを仕掛ける権利はないが、別途鑑札を購入することで3個を仕掛けることができる。
かにかごは釣具屋で購入することが可能だ。
何を取るためかというとモクズガニを取るためだ。
モクズガニは、爪に藻がついているような体毛があるのが名前の由来。
上海がにの仲間の一種とされ、茹でると内子が大変美味しい。
可部の町にはモクズガニを売っている所があったが今はどうだろう。やっているのか?
5匹ぐらいで3000円で買った気がする。
モクズガニを取るには筍の皮が流れる頃が良いとお義父さんから聞く。
春になると海から上がって来るらしい。
鑑札を買ったのが夏だったため、どれくらい獲れるかは不明だ。
かにかごには、匂いが強い方がカニが集まるということで、鯖の切り身を入れておく。
夜にうきうきしながらかにかごを仕掛けに川へ向かう。
夜に行くのは、かにかごを仕掛けている所を見られて横取りされないためだ。
水面が河原の草に覆われて直接日光が立たないようなところに籠を仕掛ける。
2 、3日経って取りに行く。
結局、その年は何度かかにかごを仕掛けたがモクズガニには取ることができなかった。
ただ、他の生き物が、かにかごにかかっていた。
鍵籠には手長エビと、珍しいところではおやにらみが入っていた。