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お盆は鮎を食べましょう
お義父さんの生家の近くでは、親戚一同が集まって鮎をお盆に食べる習慣があり、
お盆に向けて、お義父さんと2人で鮎の調達に勤しんだ。
川には暑くても、いつも何人か釣りをしていた。
挨拶がてらどこで釣れているかを聞き取り、自分も川に入る。
何投か目に当たりがあり、引ったくられるように竿が振られる。
慌てて竿を立てる。
鮎もお盆近くなると、大きくなり、元気もあるため、
取り込むまでに時間がかかり、バレることも多くなる。
お義父さんとお互いに釣った鮎の数を確認し、これくらいで良いだろうと言われた所で、本日の釣りが終わる。
お義父さんは、お姉さんの家に毎年持っていっていた。
その後、お義父さんを介してお礼としてビールケースを頂いたり、鮎の針を買ってもらっていた。
これもお姉さんが亡くなり、昔の話になってしまった。