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祭りの夜
地元の祭りの際には鮎を持っていった。
祭りの夜には神社の近くの家に集まって、寿司とかを食べながらビールを飲む。
夕方くらいからビールを飲みつつ準備をして、翌日機材を回収する。
祭りの日は決まっており、その日に向けて鮎を釣っては冷凍庫に保存していく。
鮎を大量に焼いて、みんなに食べてもらうのが楽しみだった
ある日祭りの夜に大雨が降った。
寒すぎたせいか、鮎に誰も手をつけず、そのまま山盛りになったまま皿の上で冷めていった。
放置された鮎を見ているとなんか突然虚しくなった。
それから祭りの日に鮎を持っていった事は無い。