表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/54

猫がいた

今日は奥さんの実家に寄ってからの釣行。

ハッチバックを開けて荷物を積み込んだのち、ハッチバックを閉める直前に茶トラの猫が車に乗っていることに気づく。

この猫は野良ではあるが一旦保護され、去勢されてから元居た場所に戻された地域猫だ。

当然、奥さんのお父さんも餌を与えている。


声をかける直前に猫が気づき車から飛び出した。


ハッチバックを閉め、川へ急ぐ。


河川敷の道路脇の空き地に車を止め、後ろから来る車に注意しつつ車の後ろに回り込みハッチバックを開ける。


「……」



猫が居る。


しかも2分割できる後部座席のシートの割れ目から顔を出しこちらを見つめている。


ここで逃がそうか。



猫には縄張りがあり、他所の縄張りでは他の猫に追われて生きていけないと聞く。



帰るか。


後ろ髪を引かれる思いでハッチバックを締め運転席に戻る。


運転しながら猫は親子だと聞いたな〜とぼんやり思い出す。


猫がシートに挟まれたままだと逃すときに誤って咬まれないか気になってくる。

解決法も見つからないまま、実家に到着。

ハッチバックを開けると、シートに挟まれたままの猫と目が合う。


まだいましたか。



後部座席のドアを開け、猫の胴体に触れると、驚いた猫がもがいて首をシートから引っこ抜き、車の外に飛び出して行きました。


後日、特に猫からの恩返しはありませんでした。

当たり前ですが。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ