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1−4 超転回

超展開:それまでの進行からあさっての方に話が展開すること

なので、この作品の作者の能力ではそこまで展開しないので、転回としています。

誤字じゃないです。

その日の夜、

何か芳しい匂いを感じた。

頬に何か触れている。

思わず手でどける。

手を布団の中に戻すと、

また頬をぽん、ぽん、と触れるものがある。

ベットの頭の上にあるスタンドを点けてみる。

枕の上にあの子、謎の小動物がいる。

思わず話かける。

「どうかした?お腹が空いたの?」

ふるふる、とその子が頭を振る。

え?話が通じてる?

「こんばんは。今までお世話になっているから、

 一度話をしようかと思って来たんだ。」


…幼い子供の様な声で、大人びた喋りをする、その子。

どうしよう、頭が働いていない。

場合分けをしてみよう。

①これは夢

②私は寝ぼけていて、鳴き声が人の言葉のように聞こえる幻聴を起こしている

③これは夢


…駄目だ、頭が働いてない。


「これは夢、って思ってそうだね。」

こくこくと頭を縦に振る私。

「手を出してみて?」

言われた通り、その子の前に手を出してみる。

ぽんぽん、と手の甲を前足で軽く叩くその子。

「感じるよね?叩かれているの?」

こくこくと頭を縦に振る私。

駄目だ、小動物にコミュ力も頭も負けている!


「えーと、喋れるの?」

「喋ってるよね?」

こくこくと頭を縦に振る私。

話が進まないよね、ごめんなさい。

「話せると言う事は、名前とか種族とかあるの?」

「ヤマタイ朝の始祖、神武の東征の際に敗れた那賀須泥彦が妹の子孫、

 やがてヤマタイ朝廷の臣、物部氏として雌伏の時を過ごしたが、

 本来はニギハヤヒ命の子孫、つまり神の子孫である那賀建(ながのたける)である。」

「…ごめん、寝起きじゃなくても分かんない単語が多すぎる…」

「つまり大和地方に昔から住んでいた神の子孫っていう事。」

「あ〜、お稲荷さんだから神なんだ。」

「…そういう認識でもいいけどね。」

「狐の神様なの?狐だけど神様の親戚なの?」

「神武の東征の際には大和地方には人外の生き物が人と共に暮らしていたんだよ。

 人型でない神もいたんだ。」

「朝廷に反抗する人達を土蜘蛛なんて人扱いしないのを酷いって思っていたけど、

 本当に人じゃなかったんだね。」

「そもそも天照大御神より神格が低いとはいえ神が収める地を、

 天照の子孫が征服するのがおかしいんだよ。

 人外や人型でない神を差別しているから出来たことだったんだ。」

「それで、那賀建ちゃんは今後どうするの?

 雌伏って言ってたから、捲土重来してヤマタイに変わる王国を作るの?」

「…男なんで、ちゃんは止めてほしいかな…」

「建くんはどうするの?」

「実は直前に陰陽寮の手下に襲われて、神霊力を大分失ってね。

 何かやろうにもその回復が先なんで、

 百年位は何もできないね。」

「百年以上生きてるの?」

「応仁の乱の時に父親と分かれてから物心ついたって感じかな。」

「ひとよむなしい!五百年以上前だね!」

「まあそういう訳で、長い目で見ているので、

 近い将来、君に迷惑をかける事はないからね。」

「う〜ん、じゃあ、暫くはご飯食べてのんびりしている積り、

 って事でいい?」

「うん、そんな感じで。」

「明日、動物病院に行くって叔母さんに約束しちゃったんだけど、

 動物病院はよくない?」

「そうだね、変な薬品は神霊力に影響しかねないから。」

「それじゃあ、元気なところを叔母さんに見せて、

 暫く様子を見て、体調が悪くなったら病院に、

 っていう方向で話を持っていけば良いかな?」

「うん、そうしてくれると有り難いね。」


という訳で、朝に備えて寝ることにした。

…なぜ今日、話しかけてきたのかな?

私の部屋でスマホで話していたのが、

玄関で聞こえた?

地獄耳は閻魔様で神様じゃないよね?

千里眼?



この物語はフィクションです。登場する人名、団体名、地名、宗教上の固有名詞などは、

実在する個人、団体、土地、宗教とは一切関係ありません。


って、最後まで本作を読んで頂ける人が数人と思われるのに、こんな注記を書いてもお役に立ちそうにないです。「転ばぬ先のトマホーク」並に役に立たなそう。

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