Don't look
そうして、作られた暗い磁気テープの間にはモノポールしかなかった‥江夏豊は21球を2015年10月15日に投げた━ベストエフォートの限界値は神経伝達物質の分泌量に左右される。スポンサーはギトハブとまことしやかに囁かれている。不可解な事実の裏に人は常に大いなる悪意の影を見出す。錯誤それは人に与えられた恩寵である。
バッターボックスではカート・コバーンが頭を撃ち抜き、残った首皮一枚で半分になった頭をぶら下げながら猟銃を振り回す。スリーストライクアウト。エキサイトしたコバーンは突如後ろを振り向き審判にぶっ放した。怪鳥のような甲高い声を上げったっきり審判は動かなくなった。
観客は興奮し持参したゴミ箱を興奮しながら打ち鳴らす。ゴミ箱はNSAが用意した大衆操作のための振動記録装置であり、サモアのペーパーカンパニーに設置されているサーバーに事細かに振動パターンが保存されている。人々の発する顫えは表出する振る舞いより正直だ。このゴミ箱には人間でいうところの3歳児相当の知能のaiが搭載されていて、周りに人がいないと自律移動して人に遭遇する蓋然性の高い箇所で再度記録を開始する。人の捨てるゴミは情報の宝庫であり、DNA・
日々の繰り返される出来事は特筆性を気にすることなく進み続ける。日常は現実にあるわけではない。日常という醒めない悪夢の中を彷徨い続ける。夢の中で夢を見て、夢から醒めてもまだ夢の中。日常がありふれたものでないという薄膜のように皮膚に貼り付く感覚に耐えられない。
物語はここから始まる。そして、終わる。キューで打ち出された球たちが互いにキスをして弾きあうように物語は増殖し続ける。
頭の中に摩擦はない。終わりという直観は次の始まりへの輸送地点に過ぎない。摩擦があれば物の運動はいつか止まる。
その男は至って平凡普通生まれた時から定時に仕事へ向かい定時に帰る。いつ産まれたか親が本当に肉親かも誰も知らないが、それまで重要なことでない。誰も気にしない。
名前もありふれているため、聞いてもすぐ忘れ着ている服の色も顔も忘れる。それが重要で、確かにいながら誰も気に留めないためにどこにも存在しない。記憶の曖昧な霧の中に漂う亡霊は環境に規定された仕事をこなす。自殺、レイプ、OD、万引き、不倫、通り魔どれだけの習慣化した非日常が自己の意志によって為されたことなのか。隣にいる人間は誰だ?いつからここに当たり前の面をして居座っている?助詞によって交差地点を持たない孤独な単語たちが繋がり、単語視点からは知りようのない接続詞が裏から彼らの処遇を決めている。
スピノザの神の普遍性にも等しいその一般人性はまるでエーテルのように充満し、エカントのように十全だった。
四体液の気質を全て持ち合わせ、我々が日常的に吸っている空気…ただ濃すぎると害を与える有効成分を薄めるために存在している幽体。
そこにいた、どこに?はじめからいなかった、どこにも。
(ここまでは完全に『失われた時を求めて』の引用である。〔割注:この箇所は今では失われ現存していない。〕
人生最後のリゾートでこれを翻訳している(私は村上春樹のように登場人物に仮託して愚弄する真似はしたくない「こんな長ったらしいものを読んだ奴がいるのか?」(これは本筋には関係ないので読者諸君(本当にそんなのがいるならば(なぜなら作家ともに死んだのだから))は省略してもよろしい(「というか読むな」と私の主治医が言った。「ただ書いて校正も推敲もしないこと。」))))[中略]
救いようのない自意識からくる世界から切り離された感覚のみが認識の全てであり、家々や街路樹、通行人と目に映るあらゆるものがプラスチックの偽物で、家に帰れば予め用意されていたかのような妻が待っていた。彼女に聞く「確かぼくたちには娘がいたはずなんだけど…?」
「気が早いわね。これからつくるんでしょ。」そう言っておもむろに裸になると食卓テーブルに横になる。食器を洗ってる最中だったので妻の頭の向こうの蛇口から水が垂れ流される音が聴こえる。彼女が脚を開き間の裂傷痕のような割れ目をじっと眺める。両手を使って割れ目を押し広げる。線が楕円になりやがて完璧な円になる。その闇の向こう側からこれからできる子どものの呼ぶ声が聞こえてきそうだ。コードも読めないし、アプリもないと何もできないけど、このデバイスがなければこの世に居ないも同然だし、そう考えたら機械に強いって自称して周りからも当然そう扱われて当然のはずなんだけど(グロ動画も画像もwikileaks、カルログローチェ、ポッカキッド、theYNCも巡回してるしそれなりにmp3&4,wav形式で保存してるのに…)息子は老害呼ばわり、娘は顔合わす度にキモって言ってきてこれだから3Dは嫌なんだ、物が二重に見えるし、って思ったんだけど、口に出さなかった。クールキャラを崩したくないっていう自意識過剰の伝統芸能とクソ下らない客観性(=今では若干の修正が施されていてインクで客観の文字が塗りつぶされ2つ並んだ黒い大きな点●●のそばに間主観と書き加えられている)の欠片もない感想だから。機械語の命令をループ処理するプログラミングつくっただけで刑事罰食らうような時代で敢えて「悪質な」殺害予告をして回って身の安全を得て━隠れて生きる理想的な環境━生活費を節約できる夢のような暮らしを親に先駆けて実践してる賢い自慢の息子だけどね。年もお互いそんな変わんないのに僕の彼女も息子が産まれた時からかかりっきりで最近寝ている時に覗いてみたら裸で抱き合って汗とよくわかんない体液に塗れて寝てたし、背の丈ももう僕を越しそうだとまで考えて、あれおかしいな大きくなるのが早すぎないか?子供の成長は早いってよく言うけど霊長目(サル目)Primate真猿亜目 Haplorhini狭鼻下目 Catarrhiniヒト上科 Hominoideaヒト科 Hominidaeヒト亜科 Homininaeヒト族 Homininiヒト亜族 Homininaヒト属の成長スピードじゃねぇぞと思い起こしてみたらあの時薄紫色の変な色を観たぞ。童卒するという期待と不安が原因でパニクって変な光を観た気がしたわけじゃなくて現実に観てたとしたら?疑いだしたら切りがないくらい疑えてきて僕達は爬虫類でだから僕のちんちんはこんな小さいんだとか僕と彼女が人間だとしても宇宙人に彼女も僕も洗脳されてて僕の子供だって思い込まされてるだけでここは━ていうか地球全体が━数ある銀河間託児所の一つにすぎないんじゃないのって思うと思い当たる節が多くて最近横文字使ってオスは劣等種だから去勢して管理してウェルビーイングん(ここで彼女は息をついだ)じゃないXY染色体はダウン症児と一緒に堕胎、産まれてしまった不運な個体は安楽死っていうのを理解したくて何度も聞き返した末にそういう趣旨のことを言っているっていうのをここで要約して言っててそれでわかるだけでホントは絵文字とかそのまま普段の会話で知ってる前提で言ってくるからほとんど理由がわからない。息子は大文字のワイの名前が付いた遺伝子がないって信じているようで「わたしの子は特別なの」だって聞いて悲しくなったけどアイス舐めてたらどうでもよくなってきて眠くなって寝た。
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娘の記述が息子(息子:以下 甲∧息子の息子:以下 乙)と比べてあまりに少ないことにお気づき頂けたと思う。誰も行方がわからないのだ。シルバニアファミリーを買い与えておけば理想的な家庭とは言えなくとも及第点だろうと思って微動だにしない因幡の白兎に育児を任せていたらいつの間にか居なくっていた。切妻の赤くピコティが白い屋根
ワキガキ「…べべべ」(クソマンコのまんこから顔を覗かせてじっとこっちを見つめてくるので初対面の人と目が合うと動機がして呼吸が上手くできなくなるのに目が合ってしまって。急いで目を逸らそうと俯いたんですけどもう遅くてその時にはしゃくりあげるような呼吸が始まってしまってて…あっ、こっちの、僕のことです。ネット知識だと出てくる時は赤ちゃんはおぞましいワキガキだったとしても…呼吸してないじゃなかったっけ?という疑問が湧いて、あれ浅い呼吸による酸素の供給不足も相まって僕の手首くらいのその首を絞めたんですけど、もう壊れたタイマーかってくらい布団ちゃんの配信◯◯時から!!たのしみだよなぁ!?って言うんで僕悪くないですよね?いや、百歩譲って悪いとしても責任能力がないんだから裁きようがないと思うんです。多分皆そう思っているんじゃないんですか?)とここまで筋道立てて話せば充分だと言わんばかりに甲は捲し立てるのを聞いて平凡な男は学生時代に聞いて嫌悪感を抱いたフロイト心理学を思い出した。その当時から今も変わらず平凡な男はノートに齧りついて教師が近親相姦や親殺しの願望を反映しているとされているエディプスコンプレックスの説明を眠気と戦いながら聞いていた。同級生の3分の1が寝ていて寝息が現代音楽のようなハーモニーを奏でている中でも教師は気にせず、むしろ起こさないように気を使っているかの如く声のトーンを落としながら黒板にトトトトトトトと走り書きその書いた内容をまた復唱してを繰り返していた。最近は時間の進行がおかしいように感じる。男は普通の人間として日記を書くというある種特別な趣味を持つことは性に合わないと感じたがこの際仕方ないメモに留めておけばいいと自身を納得させた。
[中略]‥