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ナイトメア  作者: SHIRO_KUMA
第一部
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日常⑤



メグとの他愛ない会話が続く。



「リンゴマンのライブ、今年は当たるかなー」

「無理ゲーでーす」


「この前ミクと行った猫カフェの写真見せたげよっか?」

「何度も見たろーが」


「朝の占いって上位3組だけで良くない!?」

「あーわかる! 俺ゴメンナサイやだからチャンネル変えるもん」



会話のネタに尽きないメグとはいつもこんな感じだ。



俺の父さんが亡くなって、

同時にショックで記憶を失った頃から、

メグは学校での面倒を見てくれたり登下校も今と同じようにして色々気に掛けてくれていた。


ようやく学校に通えるようになった時、

心細くなくいられたのはメグがいたからだと思う。


そうやっていつも傍にいてくれた。


さすがに小中高が同じなのは近所だからたまたまだろうけど。


気がないわけじゃない、

だけど恥ずかしいのでそうゆう素振りは見せていない。



「え、やだ。 またじゃん」



メグはそう言うとスマホを見て深刻な顔になった。



「なにが?」


「見てこれ、また“ナイトメア”で死んだ人が出たって」



メグが見せたスマホの画面にはそのニュース記事が並んでいた。




―――――――――――――――――――――――――――

【速報】謎の病:ナイトメア 新たに〇〇県で集団的発生か?

―――――――――――――――――――――――――――

【謎の奇病:ナイトメア】 海外での経済損失、影響止まらず

―――――――――――――――――――――――――――

専門家『感染しない』は本当だったのか。実態調査つづく

―――――――――――――――――――――――――――




俺の中で何かがザワつき、


内側で強く締め付けられるような苦しさを感じた。




修正:230823A

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