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ナイトメア  作者: SHIRO_KUMA
第一部
2/128

日常①



「ダイスケーー! 遅刻するよーー!」



家中に響く母さんの声だ。



いつものようにその声で目を覚ます。



視界はぼんやりとしていて、



頭が回っていないことがよくわかる。



――――ッドタドタドタ! ガチャ!



階段を駆け上がり俺の部屋のドアを勢いよく開けると同時に、



母さんはいつものように吠える。



「起きろっつってんの!!!」



「はい……」 逆らったら怖いのだ。



鼻息を荒くフーッと吹き出しながらカーテンをザッと開けて、



母さんは来るときの勢いのままに階段を降りていく。



ベッドから這い出て制服に袖を通しモゾモゾと着替える。



部屋を出て洗面所の鏡と向かい合う。



その顔はまだ半分寝ていた。



顔を洗い、歯を磨く。



直せなかった寝癖をいじりながら食卓につく。



何てことのない。 いつもの日常。



「あんた今日はサボんじゃないよ?」



テーブルにトーストされた食パンが置かれる。



俺の好きなイチゴジャムはすでに塗られていた。



「もう18歳でしょ、しゃんとして。」



話を流すようにして、



こんがりと焼けた食パンをかじりながらテレビに目を向ける。



「―――うん」




いつもと同じ。




修正:230823A

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