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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
7月
78/308

部活に顧問はつきもの



「まあ!ここが部室かしら!?」

「そうなのである」


無事部活を成立させた俺達は部室を貰える事になった。


場所は二階の元空き教室。

ふかふかなソファ、立派な机に椅子、テーブル、絨毯、更にはテレビまでついていた。


「この間、予想以上に危険な仕事を試験としてしまったお詫びも兼ねて少し豪華にしたのである。大事に使うのである」

「本当ですか!?ありがとうございます!」


真照が目をキラキラ輝かせながら言う。

最近髪が切られた事がショックで落ち込んでいたから、元気になってくれるのは嬉しい。


楽雪がくんくん嗅ぎまわりながら物を調べる。

犬か?


「ん?」


ピクリと楽雪が反応する。

何かあったか?…そう言う事は叶わなかった。


何故なら、楽雪がバッとその場を飛び退いたからだ。

直後、楽雪が居た場所にズササッと突き刺さる三本の(つるぎ)


この剣は…。


「あん?避けられたか」


声のした方向を向く。

こころが凄く嫌そうに顔をしかめる。

扉の前には剣神(つるぎがみ)が立っていた。


「いきなり失礼じゃないかい?人に向かって剣を投げつけるなんてさ」


楽雪がぽこぽこと怒る。


こいつ顔は動かない代わりに漫画みたいな反応をするからなぁ。

具体的には、怒っている時にしゅっと湯気の様なものが出たり、嬉しそうな時に花がぱっと顔の周りに咲いたりする等。


…多分顔の動かない楽雪なりの感情の表現の仕方なのだろう。

理屈は考えない。


「お前は人じゃないだろ」

「ふうん、よくご存知で」


ピリピリと空気が張り詰める。

痛い位だ。


「剣神 甫刀。君、人間だよね?なんで人じゃないって分かるのさ?」


楽雪は機関銃の引き金に指を掛けながら質問する。

それは、今にも攻撃出来る、嘘は許さないという警告だ。


「…オレは妖力の大きさが分かるんだ」

「へぇ、そうかい。おかしいね、さっきちゃんと妖力は人間位の大きさに変えたのにね?」

「……」


剣神はおし黙る。


「ね、ねえ!鬼神ちゃん!君ってお化けなんだよね!?なんで神器を持ってるの!?」


刺々しい空気に耐えかねたのか夜神が話を変える。

途端、重苦しい空気は霧散した。

い、息がつまるかと思った…。


「んー、ボクには分かんないなあ。そこら辺は雇い主に聞いてみないと…」


楽雪は首を傾げる。

雇い主雇い主って…。一体誰だよ。


「ああ、雇い主っていうのはボクが勝手にそう呼んでいるだけでちゃんとした名前じゃ無いからね」


…詳しくは教えてくれなさそうだ。


「業務連絡だ。オレがこの部活の顧問だからな」

「あ"ぁ"?」


こ、怖い!こころの地の底から響く様な声が怖い!


「それだけだ。じゃーな」


そう言って剣神は去っていった。


それについて行く形で会長も部室から出ようとする。

去り際に会長に耳打ちされる。


「…剣神には気をつけるのである…」


その言葉は嫌に心に残った。

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