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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
7月
76/308

こころ&楽雪「解せぬ」

誰が新キャラを連続で出さないと言った?



会長から渡された紙には、『被害報告』と書かれていた。


「最近、学校でいつの間にか髪の毛が切られているという事件が多発しているのである。その事件の犯人の正体について調べて来て欲しいのである」


髪の毛…。髪の毛ねえ?

何でそんな物が?


「まあ犯人の目星はある程度ついてはいるのであるから…話を聞いて来て欲しいのである」

「んー、目星がついているのなら生徒会で調べれば良いんじゃないの?」


楽雪が不思議そうに会長を見る。

会長は楽雪の方を見て一瞬ビクッとしたが、何事も無かったかのように話し出す。


まあ今まで黙っていたから気づかなかったんだろう。

おっほん、と咳をしてビクッとしたのをごまかす会長。


「危険度が低く、生徒会がいないと出来ない仕事で無くて、試験に適しているのが現在この事件の聞き込みだけなのである」

「ふーん」


楽雪、お前もう興味無くなっただろ。

窓の外に飛んでいるトンボを見つめている。


「それで…目星をつけた人って一体誰なんでしょうか?」


真照がいつもよりもやる気に満ち溢れた顔をしながら会長に訪ねる。

アホ毛がパタンパタンと揺れている。


会長はそのアホ毛を見ながら告げる。

うん。気になるよな。


「風紀委員長…大山(おおやま) 咲冶(さくや)である」


☆☆☆


受け取った紙の詳細を見てみる。

なんでも、男女問わず髪を切られているらしい。

男だったらまだ良いが、女だとかなりショックを受けるらしい。

実際にショックのあまり気絶してしまった人もいるとか。


真照が、


「髪は女の子の命なのに!ひどい事するわね!絶対に捕まえてやるわ!」


と息巻いていた。


…同じ女の子のこころと楽雪は全く反応を示していないが。


まあこころは外見に頓着しないし楽雪はご飯以外に興味無いし、真照の方が女の子として普通の反応なのだろう。

比べる相手が比べる相手である。


そうこうしている内に風紀委員会の部屋に着いた。

ノックをすると


「どうぞぉ〜」


とのんびりした可愛らしい女性の声が聞こえた。


「失礼します」


扉に手をかけ、開く。


扉を開けた先には1人の人物がいた。


薄紫色のショートボブの髪に桜色のカチューシャ。

髪と同じ色のたれ目は丸眼鏡によって隠されている。

顔は可愛い方だろう。

そして何より目立つのが…2つのたわわなおっ…いや、メロン。メロンです。

誰が何と言おうとメロンです。異論は認めん。


…こころが悲しそうな目をしたのは見なかった事にしよう。

楽雪はその暴力的なまでのおっぱ…メロンをみて自分の胸に手を当てた。

何も引っかかる物は無かった…。


「おやぁ?誰ですかぁ?何か用ですかぁ?」


何やら書き込んでいた暫定風紀委員長は俺達に気が付き顔を上げる。


現在この部屋にはこの人以外居ない。

どこに行ったんだ?


「貴女が風紀委員長さんですか?」

「はい、そうですぅ。風紀委員長の大山ですぅ」


にこりと微笑む風紀委員長。

この人が『髪の毛バッサバッサ事件』の容疑者?

信じられんな…。


うん?『髪の毛バッサバッサ事件』って?

会長に頼まれた事件の名前だよ。

俺が勝手に名付けた。

良いセンスだろ?


「ええと…最近髪の毛がいつの間にか切られている事件について聞き込みをして来て欲しいと会長から頼まれたんですけど…」


おお、真照、勇気あるな。


それに対して風紀委員長は首をこてりと傾ける。

メロンがたゆんと揺れた。


「ううん…。私には心当たりは無いですねぇ…。すいません…。この場に他の風紀委員が居れば何かしら聞けたかもしれませんが今丁度校内見回りに出てるんですぅ…」


ああ、だから風紀委員長以外誰も居なかったのか。


本当に申し訳無さそうにする風紀委員長。

俯いた顔は前髪によって更に見えづらくなった。


うっ…。

可愛い人が悲しそうにすると精神的にダメージが来るな…。

後半へ続く。

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