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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
4月
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友達の友達は他人



昨日は大変だったな…。


歯を磨きながら思う。

お化けに追いかけられ、真照と出会って…。


そういえば、真照って同じ学校らしいが、何組なんだったかな?聞きそびれたな。


「行ってきまーす」


ドアを開けたら即ダッシュ。

勿論、お化けに追いつかれない様にする為である。遅刻しそうなわけでは無い。断じて無い。


大事な事なので2回言いました!


教室に入る。ふぅ、危なかったぜ。…遅こkエフンエフン何でもありません。


ちなみに、俺の教室は1-Bだ。


教室を見渡せば、様々な人がいる。


同じ中学校の奴と話す人、新しい高校の奴と話す人、何にもせずぼんやりしている人、何か作っている人、白髪を弄っている人…。ん?


「「あ」」


…真照だった。同じクラスだったのか?気づかなかった。


「…何見てはいけない物を見てしまった様な顔してるのよ…。同じクラスだったのね」

「すまん。気づかなかった」

「あたしも気づかなかったわよ。おあいこね」


微妙な空気になる…。そんな時、1人の男が声をかけて来た。


「よお!幸神!ん?どうしたんだその娘は?…もしかして、彼女?早いな!」

「ちげーよ…。友達だよ」


こいつは朝から元気だな。


「えと…、誰かしら?」


真照がそいつに声をかける。


「んあ?俺か?俺は九頭龍(くずりゅう)九頭龍(くずりゅう) 和吉(かずよし)だ。お前は?」

「あたしは日神真照よ」

「日神か!よろしくな!」


あれ?九頭龍には下の名前で呼ばせないのか?

まぁ、いいか。


九頭龍は、ぱっと見イケメンだが、性格は熱苦しい奴だ。所謂残念イケメンと言う奴である。目はつり目。頰に絆創膏が貼ってある。髪は水色以上青色未満の色。目も髪と同じ色。俺とは中学からの友達だ。


「ねえ、あたし部活を作りたいのだけど部員が足りなくて…。あなたもあたしの部活に入らない?」

「うーん…。何の部活だ?」

「人助け部よ」


おい、真照、そこ胸張る所じゃ無いぞ。

見ろ、九頭龍が微妙な顔をしているじゃ無いか。


「スポーツ系の部活だったら入ったけどな…。あまり興味無いなぁ」

「そう…。分かったわ」


意外にあっさり引き下がったな。しょんぼりしているが。


「う…。悪いな」

「良いのよ。気にしないで」

「そうか!じゃあ気にしない事にするな!」


こいつ切り替え速いな!いつもの事だが。


九頭龍がモテないのはこういう性格のせいでもあるだろう。明るいのはいい事だが。

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