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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
6月
46/308

校長の話は大体長い



ピピピッピ ピピピッピ


「うう…ねむ」


目覚まし時計にチョップをかます。時刻は朝6時。今日は体育祭、なのだが…。


ザァアアアア…


窓を開け、外を見ると雨が降っていた。まあ、6月だものな。梅雨だものな。雨くらい降るわ。


今日は普通に学校かな、と思いつつ部屋から出ようとしたその時、電話が鳴った。


誰からだ?と思い画面を見る。そこには『九頭龍』の文字が表示されていた。


「はい、もしもし」

『おう、幸神!おはよう!今日はせっかくの体育祭なのに雨だな!残念だな!』

「そうだな」


俺は走るのが得意だから体育祭は嫌いじゃない。今年も400メートル走の選手だし。九頭龍はただ体育祭みたいなイベントが好きなだけみたいだが。


『いやー!昨日てるてる坊主を沢山作ったのにな!雨降ってるぜ!』

「知ってるか?てるてる坊主を逆さに吊るすと雨になるらしいぞ?」

『えっ、そうなのか!?間違えててるてる坊主逆さに吊るしちまった!どうすりゃいいんだ!』


九頭龍が慌てる。一体どう間違えたら逆さに吊るすんだ。


『あーあ!雨が止んで、晴れてくれたらいいのにな!』

「流石に無理だろ。今日の天気予報全部雨…」


俺は全部言い切る事が出来なかった。なぜならば。


『おー?あれ!?晴れて来たな!やった!』

「な…」


急激にこの街にだけ日が差し込んできたから。雲の間から生まれた光はいつしか雨を止め、光の入る穴を広げ、この街に晴れをもたらした。


『おー!いい天気になったな!』

「……」


九頭龍こいつ、一体何者…!?と思ったが、思い出した。真照が神力持ちだと言っていたから、その能力かもしれないな…。


体育祭は今日実行される事になった。


☆☆☆


「「せんせーい」」

「僕達、生徒一同は」

「誇りを胸に。」

「「正々堂々戦う事を誓います!()()5()0()1()9()()!」」

「男子代表、夜神 月宵」

「女子代表、智神 こころ」


2人が壇上に立ち、選手宣誓を行う。割れんばかりの拍手が2人を包み込んだ。


「選手宣誓ってあれ何なのかしらね?」

「さあな」


今日は体育祭なので皆んないつもの制服ではなく、体育着である。


で、横にいる真照…。制服を着ているとそうでも無いが体操着を着ていると胸が強調されていた。


本人曰く、『体操着のサイズ選択、間違えちゃったのよね』、との事。


そして何かする度にぷるんぷるん揺れる真照の胸…。


これには視線が集まる。壇上で校長が「今日は朝から快晴で」なんてボケた事を言っているが、そんなの聞いている人なんて誰もいなかった。


真照は視線が自分に集中しているのが分かっているのか、困った様に俺の後ろに隠れた。


結果、一部の視線が俺に遮られる型となり、真照を見れ無くなった一部の人達から非難がましい目で見られた。


とりあえずジャージを着せておく。これで多少視線を緩和出来るだろう。


俺がジャージを着せようとした、その時。


「何してるんだい?幸神くん?」


いつの間にやら選手宣誓から戻って来た夜神にストップをかけられた。


「いや、周りの視線を緩和させる為にジャージを着せようと思って」

「ん?」


キョロキョロと周りを見回す夜神。そして納得した様に一言。


「あー…。虫がいっぱいいるんだね。虫は駆除しなきゃだなぁ」


それは、決してドスの効いた声と言う訳では無いが、辺りの人…特に真照を見ていた男に命の危険を感じさせるのに十分な程の冷たさを持っていた。


「真照ちゃんも、そんな服着てたらダメだよ?見られたら真照ちゃんが汚れちゃうでしょ?視線を集めるのは良く無いなぁ」

「え…ええ」


前半だけならもっともな意見なんだがなと思いつつ、中央高体育祭が始まった。

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