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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
5月
33/308

七不思議とはなんぞや



「ブツブツタイムは終わったか?」

「何それ?ブツブツって呟く事の擬音だよね?僕何も言って無いよ?」


こいつ、自覚無いのか!?なかなかにホラーな図になっていると言うのに!


「はあ、真照の心当りは夜神にも無いんだな?」

「うん…。どこ行っちゃったんだろう…?あ、幸神くんは何でここに?」

「俺か?俺は携帯に着信があってな。真照からだったんだが声が真照じゃないんだ。そいつが学校って言うから何かあるのかと思ってな」


真照が「学校にいる」って言う意味で言ったのならまだ分かるが、敵(仮)が「学校にいる」って言う意味が分からん。誘い出す為か?何の為に?


「そっかー。あ!その携帯から真照ちゃんに電話すれば真照ちゃんの居場所が分かるんじゃ?」

「名案だな」


早速俺は電話をかける。すると、廊下の少し先に光る物があった。


「♪〜」


曲はグルメ○ースだった為伏せておく。近寄って見ると、それは真照の携帯だった。犬のストラップが付いている。


開いて見ると、メールが来ている様だ。だが、暗証番号が分からん。


「何があったの?」


夜神が近づいてくる。俺は携帯を見せた。


「メールが来ているみたいなんだが、暗証番号が分からん。開けないな」

「ああ、それ?それなら0909だよ。真照ちゃんの誕生日だね」


なんで知ってんだよとは思うが、今はありがたいので何も言わないでおく。真照…強く生きろ。


パスワードは合っていた。開いてみると、


『学校の七不思議についてしらべよ。終わったら真照は返してあげる』


とだけ書いてあった。


「七不思議?」


七不思議とはなんぞや。聞いた事が無い。


「学校の七不思議かあ」

「知っているのか?」

「うん。この学校の七不思議は、『池に映る女』『筋肉部の大兎』『鏡の虚像』『振り返ってはいけない廊下』『職員室の怨霊』『音楽室の無人で鳴るピアノ』『トイレの花子さん』の7つだね」


そんなに有るのか。どれも怖そうだ。


「でも、普通はお化けって見えないんじゃ無いか?なんでそんな話が出てくるんだ?」


火のないところに煙は立たない。何かしら話の元となるやつがある筈だ。


「そうだねえ。見えないと言っても完璧に見えない訳じゃなくて、少しは見える人もいるかもね。それに尾ひれがついて話が大きくなったって場合もあるだろうしね。あとは僕達みたいに見える人が話したとかかな?」


なるほど。それならあり得るな。


「これらを全部回って確かめて来いって事か?」

「そうなるね」


敵の目的が全然分からんな…。ただ、これで真照が返って来るのならやるしかないか。


「夜神はその七不思議について詳しく知っている事はあるか?」

「うーん。『池に映る女』は観察用の池で、そこそこの大きさの池だね。確か鯉が居たかな?」

「1回外に出る必要があるな」


だが、相変わらず昇降口のドアは開かない。外に出す気無いだろこれ。


「ああ、それは理科室にある勝手口から行く必要があるんだよ」

「じゃあ、そこから校外に出られるんじゃないか?」


だとしたらここに鍵をかけている意味が無いと思うんだが。


「幸神くん、君は馬鹿かい?真照ちゃんを置いていってどうするの?まさか見捨てたりしないよね?それにわざわざそこを指定した上でここに鍵をかけてあるってことは勝手口からは校外に出られ無いって事じゃないのかい?」

「う…」


正論だった。反論も出来ない。


「はぁあ。まあ、続けるよ?」


心底呆れたとでも言う様にため息をつかれた。


「『筋肉部の大兎』は元々この学校の飼育小屋にいた兎なんだけれど、ある時から筋肉部に鍛えられ始めたんだって。でも、それがスパルタ過ぎて兎はついに死んじゃったんだと。その兎の亡霊が今も筋肉部の部室…体育館に出るんだってさ」


それは動物虐待じゃあ無いか?あと筋肉部って何だ。


「『鏡の虚像』は校長室の前にある大きな鏡に夜映ると、自分のドッペルゲンガーと会うんだって。で、逃げきるか勝てるかしないとそのドッペルゲンガーに身体を乗っ取られるんだって話」


そこそこ危ないが、逃げ足には自信がある。多分大丈夫だろう。


「『振り返ってはいけない廊下』は3階の廊下。ヒタヒタと音が聞こえるけれども絶対振り返ってはいけない。振り返ったら悪い事が起こるだろうって」


何それ怖い。振り返るなと言われれば言われるほど振り返ってみたくなりそうなものである。忍耐力チェックか?


「『職員室の怨霊』は真っ白なワンピースを着た女が長い黒髪を引きずり回しながら追いかけてくるんだってさ。何で職員室に出るかは不明」


1番職員室に関係なさそうなやつだな。先生の内の誰かが恨まれているのだろうか?


「『音楽室の無人で鳴るピアノ』は読んで字の如くだね。音は聞こえるんだけれど、誰も引いていないんだ」


それ、スピーカーとかで音を出しているだけじゃないのか?それにしたってタチの悪いイタズラだが。


「最後に、『トイレの花子さん』。黒髪の美少女が「遊びましょ」と誘ってくるんだって。で、誘いに乗ると次の日その人は腐って帰ってくるんだって」


腐って帰って来る!?こっわ!花子さん何者!?


大丈夫そうなのもあるが、かなりヤバそうなのも混じっているな。気をつけて行くか。

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