印象は出会った時で決まる
「幸神 万!アンタがあたしの部活に入る事よ!」
……。
え?
何だか予想外の方向から来たな…。物を買うとか、そういう感じだと思ってた。
と言うか、何で俺のこと知ってんだ?同じ学校の制服を着ているが、俺は目の前の女の子を知らない。誰?
「部活?何の部活だ?あと、俺、君と面識あったっけ?」
「無いわよ」
えっ、無いの?こっわ…。
「じゃあ、何で知ってんだよ…」
「あたしが鑑定させてもらったわ」
「鑑定!?」
あれか?古い壺とかを査定するやつか?
あれ?俺、壺?
最近の鑑定は個人情報まで見れるのか…。凄いな。文明は日々進歩しているんだな。
「そうだったのか…。凄いな」
「ふふふ…凄いでしょう?」
女の子は褒められて嬉しそうだ。表情がころころ変わっている。
「あ!自己紹介が未だだったわね。あたしは日神 真照。中央高校一年よ。真照って呼びなさい。あたしも万って呼ぶわ」
「知っているみたいだが、一応自己紹介しとくぞ。俺は幸神 万。君と同じ中央高校一年だ。よろしくな」
「えぇ、よろしく」
友達、ゲットだぜ!
「所で…。真照の言う部活って何だ?」
「あたしはね…、人助けがしたいのよ。」
「えっ、意外」
「うるさいわね」
真照は強気な印象だからな…。人助け何かしなさそう。
「人は見かけによらないのよ」
おっしゃる通りです。
「話戻るわよ。あたしはね、人助けがしたいのよ。だから、その活動を部活にしようとおもったのよ。ただね…人数が足りないのよ」
「今何人?」
「…1人」
うわ、悲しい。
「そんな哀れむような目を向けるんじゃないわよ…。うちの学校の部の成立条件って知ってる?」
「知らない」
「なら教えてあげるわ」
真照は語り始めた。