「何でもします」は大体フラグ
「うぅ…」
頭が痛い。視界がぼやける。
「大丈夫かしら?」
何か白いモノが見える。何だこれ…?
取り敢えず触れてみる…温かいな。しかも柔らかーー
「きゃぁああああ!ど、どこ触ってんのよ!ヘンタイ!!」
ごすっ、という鈍い音が辺りに響いた。
☆☆☆
次に俺が目覚めた時、俺の目の前には少女がいた。
髪は白。ポニーテールにしている。目は空色で、中央が金色の変わった目だ。ややつり上がっているな。気が強そうな印象を受ける。顔は整っている方だろう。肌は…髪色とは反対に真っ赤だ。湯気が出そうなくらい真っ赤だ。何か有ったのだろうか。かわいそうに。あと何故俺を睨む。
「どうしたんだ?何かあったのか?」
「何って…アンタのせいじゃない!」
俺?俺か?何かしただろうか?
「ア、アンタが…せっかくあたしがあのお化けから助けてあげたのに、恩も忘れてあたしのむ、胸を触ってきたんじゃないっ!!この馬鹿っ!!」
「いっ!?」
え、俺、あの女の子の胸を触っちまったのか?
途端に顔が熱くなる。嘘だろ!?
ただ…あの子の態度を見るに本当なのかもしれない。俺の顔も真っ赤だが、あの子の顔はもっと赤い。しかもさっきの発言で更に赤さが上がっている。哀れ。
「そうだったのか…。ごめんな」
う…ますます睨まれた。こういう時はどうすれば…そうだ!
「本当に悪い…。何でもするから許s
「ん?今何でもするっていったわね?」
早い早い早い。俺未だ言い終わってない。
あとフラグを立ててしまった気がする。助けて。
まぁ…女の子の目がキラキラしているから良いか。元気になったようで何よりである。
俺が今出来るのは変な願いをされないように祈ることだけだ。
「さて、汝の願い聞き届けてやろうぞ。ただし俺の出来る範囲で」
「何でそんなに偉そうなのよ…」
女の子はやや呆れ顔だ。
さぁ、どんな願いなのか!?オープンサプライズ!
「あたしの願いは…」
ドキドキ。
「幸神 万!アンタがあたしの部活に入る事よ!!」
… …。
え?