表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
4月
1/308

新学期だからと言って良いことがあるとは限らない

初めての作品です!

温かい目でお願いします!



「うわぁぁああああっ!!」


走る走る走る。


何故かって?逃げる為だよ!


俺、幸神 万(さちがみ よろず)は新学期にも関わらず通学路を思いっきり走っていた。


もちろん遅刻しそうだとかそういう理由じゃない。


俺は今、追いかけられている。


え、何か落としたのを届けようとしているんじゃ無いかって?


絶対違うね。


何故って――追いかけて来てるの、お化けだから。


目からは橙色の光が光線のように飛び出し、頭には角があり、全体的に色が黒く、動いているのを抜きにしても形が定まらない。そして何より、足が人間よりも圧倒的に速い。


はい、どう見ても人間では有りませんね。ちくしょう。


しかもこのお化け?は普通の人には見えない。霊感が無いと無理だ。


だから普通の人から見ると、俺はさけび声を上げながら走る狂人に見えるだろう。


…こら!そこの女子高生二人!俺を指差してコソコソ話すんじゃ無い!こっちは命かかってんだぞ!


そう、お化けに触られると高確率で命を落とす。


俺はこの目で何回か見たことがある。人がお化けに触られて命を落とすのを。


事故、他殺、自殺、色々だ。


だから俺はお化け、幽霊、妖怪などのよく分からないモノは嫌いだ。怖いから。


ってヤバイ!そろそろ追い付かれる!!このままじゃ死ぬっ!!


『ケケケケケケッ』


あと少しでお化けの手?が俺に届く――という所で。


『クケェッ!?』


「ちょっと退きなさいっ!」


誰かが俺を突き飛ばした。


助かった――と思ったのも束の間、俺は突き飛ばされた体勢のまま避ける事もかなわず、街路樹に頭から突っ込む。


『ゴンッ』


という良い音を鳴らした俺は、そのまま気絶した。







人の縁とは奇妙な物で。


俺と彼女の運命は、本来とは違う方向に逸れて行く事となる…。



この小説では妖怪、幽霊等の『良くわからないもの』をひっくるめて『お化け』と呼びます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ