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第六章 崩壊(4)
「「「「ごちそうさまでした」」」」
ご飯を食べ終わると、麻衣はもう帰るらしく席を立つ。
「麻衣お姉ちゃん、泊っていかないのぉ?」
光ちゃんが寂しそうな瞳で麻衣を見る。すると、みのりも「そうですねぇ」と悪乗りしてくる。
慌てて俺はその二人を止めようとするが…。
「う、ううん。今日は帰るわ」
そういって玄関の方へ向かってしまう。
俺たち三人はその麻衣の反応に対し、きょとんとしてしまう。
(おかしい。いつもなら、「しょうがないわねぇ」とか言いながら泊っていこうとするはずなのに…)
と、思いながら俺は意識を戻し麻衣の後を追う。
俺は玄関で靴を履いている麻衣に声をかける。
「送っていくよ」
「うん、ありがと…」
そういいながら笑顔を作る麻衣。その顔からは先ほどまでの違和感は感じない。
(やっぱり気のせいかな)
そう思った俺は、少し考えたものの先ほどのことは忘れることにした。そして、麻衣ともに玄関を出
て、歩みを進めた。
初めての作品なので読んでいただけるだけで感謝です。
すみません。話の都合上、とても短くなってます。




