爆誕
俺は来年から大学生になる高校3年生だ。駄目だった高校時代は終わり今度こそ大学デビューを果たそうと美容室に向かう。
しかし、事件は起こるのだ。狭い通りを我が物顔で占領したトラックが走る凶器となってこちらに向かう。
ヤバいこのままでは轢かれてしまう小学生時代に走る姿美しいとまで言われた自慢の快速で飛ばす。
嫌だ。死にたくない。俺は来年から楽しいキャンパスライフを送るんだ。こんなところで死ぬなんて絶対に嫌だっ!!!
ドン!と言う音がして俺は宙をクルクルと舞ったまるで格闘ゲームでKOされた時のように飛んでいるのだろう。トラックのシンボルマークなのか「愛」と書かれた文字が見える。何が愛だクソッタレ俺は毒づきながらもフワフワ浮かぶ。
もうとっくに落っこちてもおかしくないのに俺の身体はまだ宙を舞い続けている。腕や足に至っては変な方向に曲がってこれではまるで操り人形だ。そうか、これが走馬灯という奴なんだと納得しながら最期の生を噛み締める。
うん?何かがおかしい身体は落ちるどころかむしろホップアップしている。
それに空がおかしい青空に渦巻きのような模様が出来ている。一体なんなんだこれは。俺は宙を舞い渦巻きの方に飛んでいく。これに引きずり込まれているのか?そう思いながら俺の意識は途切れた。