うちゅうのすきまに!
*はじめに
まずはご購読有り難うございます。
この"宇宙のすきまに!"では、短編小説を詰めに詰め込んでいきたいと思っています。
お時間と気の許す限りに楽しんでいただけたら幸いです。
著 fogliotte
タミフルの陰謀
今から約200年前。
つまりは2007年頃の話しをしようと思う。
その頃はタミフルという薬が世間を賑わせていたらしい。
タミフルはインフルエンザに使用される薬の1つで、副作用に幻覚や異常行動等が見られる。だから、この薬の服用後は子供なら親が近くで様子をみていなければならなかった。
ある日のニュースで、その副作用が原因とみられる飛び降り事故が放送された。
親が少し目を離した隙だったという。異常をきたした子供は自ら扉をあけて、住んでいるマンションから身を投げた。親が気付いた時には遅かった。
この様な事例はこれだけでなく他にも沢山あり、いよいよ表沙汰になった。
世論は、この薬の使用中止を騒ぎ立てた。
まぁ、タミフルの変わりとなる薬の入手が困難なためタミフルを使用する他なかったわけだが……。
それから話しは今の時代に戻る。
そう2007年生から200年たった2207年の話しだ。
国会は今更になってタミフルについての詳細を明らかにしたのである。
タミフルは、ある一族の血を受け継ぐ者を探しだし、薬の副作用を装って始末する為に極秘に開発された薬で、世界や日本でも多くの人がかかるインフルエンザを利用した巧妙な陰謀であった。
と。
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